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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第10話
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日はもう寝ようかな…………。

◇   ◆   ◇   ◆

学年別トーナメント当日。俊吾と簪は控え室で自分の出番を待っていた。

「はぁ…………多分、負けることはないだろうけど緊張するなぁ」

「俊吾くんも……緊張するんだ」

「まあな。あんまりこう言う大会とかそういうのは得意じゃない。けど、始まっちゃえば関係ないんだけどな……」

今、組み合わせ発表を待っている。一年の専用機持ちは7人(鈴とセシリアは今回怪我のため辞退)なので、他は量産機だ。専用機とは性能が違うので負けることはまずない。

一夏とシャルルはと言うと、時間が余ったので飲み物を買いに行っていて今、席を外している。おそらく、あと数分で戻ってくるだろう。

すると、控え室のモニターにトーナメント表が映し出された。

「お、やっとか……。えっと、俺たちは……」

「一夏くんたちとは……反対のブロックだね」

「だな。相手はボーデヴィッヒさんじゃないから問題ないな。っと、そういえば、一夏たちは誰とだ?」

一夏とシャルルの山の相手を確認すると、ある名前があった。

「ああ…………運が良いんだか悪いんだか……」

「そうだね……どうも言えない……かな…………」

相手は『ラウラ・ボーデヴィッヒ&篠ノ之箒』ペアだった。

◇   ◆   ◇   ◆

「さて、俺たちの出番か……じゃ、行ってくる」

トーナメントが始まり、はや数十分。俊吾と簪の出番が来た。

「二人共、頑張れよ」

「落ち着けば勝てる相手だよ」

「おう。じゃ、行くか、簪」

「うん」

控え室を出て、カタパルトに向かう。

「まぁ、相手は量産機だし考えてた戦法でやるか」

「量産機だからって……油断は駄目……」

「そうだな。気を引き締めよう」

簪はその言葉に頷いた。

◇   ◆   ◇   ◆

カタパルトからアリーナに出ると、既に相手はそこにいた。一人はラファール・リヴァイブ。もう一人は打鉄。無難な組み合わせだ。

「あ、ごめん。待たせちゃったみたいだね」

俊吾はチャンネルを相手につなぎそう言った。

「ううん。大丈夫だよ。お手柔らかにね……って言っちゃったけど、負けるつもりはないよ?」

相手は俊吾たちが専用機だからといって、気負いはないらしい。そう言う相手はやりにくかったりする。少しでも怯えていたりすればそこに付け込めるのだが、それが出来ないとなれば正攻法しかない。

『両者、規定の位置まで移動してください』

アナウンスが流れ、二つのペアはアリーナ中央で止まる。

『3、2、1…………試合開始!』

ブザー音が鳴り響く中、俊吾はダガーナイフを二本コールし、相手に投げつける。そ
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