第3話 北米の風
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・ガーンブレード!!」
ジェットセイバーが合図をすると、ダ・ガーンXはダ・ガーンブレードを抜き放った。そして、そのまま突撃し、白銀の刃でリチェルカ・ドゥエを串刺しにする。最後にダ・ガーンブレードを抜いてXの文字を描くように振るってから腰に収めると、奴は大爆発した。
「くっ・・・また!!」
母艦で戦闘の様子を眺めていたキャンデロロは表情を歪める。
「今回も収集出来たデータは僅かでした。」
「ダ・ガーンXに対抗出来るロボットを作り出すにはまだ情報不足です。」
そんな中、彼女の背後でももいろさんとあかいろさんが淡々と告げる。
「言われなくてもそれくらい分かっているわ!!」
それを聞いたキャンデロロは持っていたティーカップを床に叩きつけながら怒鳴り散らす。
「でもまあいいわ。まだ時間はある。その間にじっくりとデータを集めて仲間もろとも“救済”してあげるわ。フフフフ・・・」
翌日、いつも通りれいは登校していた。
「お、れい。どうしたんだ。」
「やけに機嫌いいじゃないか。」
すると、そこへ星矢と芽衣が声をかけて来た。
「実はね、昨日一気に仲間が二人増えたの。」
「へえ、そりゃ良かったじゃん。」
「心強い話だな。」
そして、いつも通り会話していると学校に着いた。だが・・・
「やあ、黒騎。」
何故か弓道部の部長が怒気を放ちながら仁王立ちして待ち構えていた。その際、何故か弓道部所属であるれいでは無く、星矢がヤベッと声を洩らす。
「ぶ、部長!?どうしたんですか?」
「どうした?部活を無断でサボっておいて何を言っている。」
「無断!?ちょっと星矢!どう言う事なの!!」
昨日は確か星矢に欠席する事を伝えるよう頼んでいたハズだ。すると、星矢は苦笑しながら答える。
「いやあ、れいと分かれた後直ぐに鬼神に見つかっちゃってさ。伝えに行く時間無かった。」
「星矢、あなた・・・」
無責任な星矢を睨みつけるれい。すると、部長はそれを見て何があったのか察したようだ。
「どうやら、事情があるみたいだな。」
「は、はい!」
もしかしたら罰が回避出来るかもしれない。そう期待するれいであったが・・・
「罰として筋トレ三倍増しを言い渡す積りだったが、昨日の分を入れた二倍で勘弁してやろう。」
世の中はそんなに甘く無かった。れいはがくりと肩を落とす。
「まあ、その・・・頑張りな。」
星矢はそんな彼女の肩に手を置いて励まそうとする。
「他人事だと思って・・・誰のせいよ!!」
「ちょっ!落ち着けって!!」
が、原因である星矢がそんな事を言ってもれいにとっては腹が立つだけであっ
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