第3話 北米の風
[7/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
ロボットが立ち上がった。
敵の弾丸が格納庫に降り注いだ時、れいは思わず目をつむった。だが、いつまで経っても弾丸や瓦礫は降って来ない。目を開けてみると、そこには目元がゴーグルで覆われた赤いロボットが自分と星史を守るように立っていた。その隣では青いロボットが兵士と研究者を守るように立っている。
「初めまして、キャプテン。私はシャトルセイバーです。」
「こちらはジェットセイバーであります。隊長!」
赤と青のロボットはそれぞれにれいに挨拶をする。
「どうやら、間一髪だったようだな。」
何とか間に合った事で星史は一息ついた。
「おや?もしかして、貴方は前のキャプテンですか?」
「そう言えば・・・」
すると、シャトルセイバーとジェットセイバーが星史に気付いた。
「ああ、そうだ。君たちも覚えてくれていたのだな。」
「もちろんです、元キャプテン。」
「あの戦いは絶対に忘れないであります。」
「そうか。だが、ゆっくり話している暇は無いぞ。」
そう言って星史は上を見上げる。釣られてセイバーズ二人もそうすると、上空にはまだ敵ロボットが居た。
「では隊長、命令を。」
「お願いします。」
敵を確認したジェットセイバーはれいに命令を求める。シャトルセイバーも同様だ。
「分かったわ。二人とも、あいつを倒して!!」
「「了解!!」」
れいが敵を指差しながら命じると、二人は突撃して行った。
「そう言えば、ダ・ガーンは!?」
そこで、れいはダ・ガーンの事を思い出した。辺りを見渡すと、黄色い2丁拳銃のロボット相手に苦戦していた。それを見たれいは直ぐにダイレクターで通信を送る。
「どうしたのダ・ガーン!早く合体しなさいよ!!」
『私は君の命令が無ければ合体出来ないのだ。』
「そう言えばそうだったわね。」
ダ・ガーンに指摘されるとれいは星史に説明された事を思い出し、ダイレクターでダ・ガーンジェットを呼ぶ。すると、飛行場に着陸していたダ・ガーンジェットが発進し、ダ・ガーンの元へと向かった。
「来たわね。」
ダ・ガーンジェットが来たのを確認したれいはダイレクターを掲げて合体命令をする。
「ダ・ガーン!合体よ!!」
すると、ダ・ガーンジェットがアースファイターとアースライナーに分離し、合体シークエンスを開始した。
まず、アースライナーが横に折りたたまれ、先頭部分が爪先になる形で下半身となった。そこへ、ビークルモードとなったダ・ガーンが車体を二つに折りたたんでドッキングする。さらに、アースファイターが機首を折りたたんで上半身のパーツとなり上にかぶさった。最後に頭と拳が飛び出し、背中の翼が X の文字を描くように展開さ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ