第3話 北米の風
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むよ!!」
「心細いって言うか、鬼神が怖いだけじゃ・・・」
「そうとも言うけどさ!!」
れいとしては早く部活に行きたいのだが、星矢が離してくれないのでどうにも出来ない。一体どうした物か。そう思った時・・・ダイレクターの着信音が鳴った。れいは自分と星矢以外周りに誰も居ないのを確認するとダイレクターを取り出し通信に出る。
「どうしたの、ダ・ガーン。」
『星史からの命令だ。仲間を復活させるために出撃する。私は学校の裏で待っているから直ぐ来てくれ。』
どうやら、星矢からは逃れられるようだが、どのみち部活には行けないらしい。
「ごめん、星矢。そう言う訳だから。」
「・・・仕方ねえな。」
世界を守るためとあっては星矢も引き下がらざるを得ず、れいから手を離した。
「弓道部の先輩にはあたしから言っておくからさ。任せとけって!」
「ありがとう、星矢。」
れいは星矢に礼を言うと、学校の裏へと向かった。
学校の裏ではビークルモードのダ・ガーンが待っていた。早速れいがそれに乗り込むと、何と既に星史が運転席に乗っていた。
「星史さんも行くんですか?」
「ああ。サポートすると約束したからな。」
れいが聞くと彼ははっきりとそう答える。
「それで、何処へ行くんですか?」
「防衛機構軍のアメリカ支部だ。」
「アメリカ!?」
まさかの海外にれいは驚愕した。
「何を驚いている。俺が隊長だった頃は世界中を飛び回ってオーボス軍と戦っていたんだぞ。」
地球を守る隊長に選ばれた星史の戦場は日本だけでは無かった。ある時は南の島、またある時はアフリカ大陸、さらには南極に行った事だってある。
「いや、でもどうやって行くんですか?」
「心配無い。ひとまず、ダ・ガーンを発進させて海岸の方まで行くんだ。もちろん、太平洋側だぞ。」
「分かりました。」
ひとまず、星史の指示に従ってダ・ガーンを発進させるれいであった。
ダ・ガーンに乗ったれい達は海岸付近まで着いた。
「それで、これからどうするんですか?」
「ダイレクターで“ダ・ガーンジェット”を呼ぶんだ。」
「ダ・ガーンジェット?」
「ほら、早く。」
「わ、分かりました!」
れいは指示通りにダイレクターを取り出す。
「来て!ダ・ガーンジェット!!」
れいがそう呼ぶと、一分も経たないうちに一機の大型戦闘機が飛んできた。
「あれは!?」
その姿を見てれいは驚愕する。なんと、ダ・ガーンのサポートメカであるアースファイターの下にアースライナーがぶら下げられていたからだ。すると、ダ・ガーンは海に面した崖を利用して飛び上がり、戦闘機の後
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