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プロローグ
不思議な物語のプロローグ
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[9] 最初
"はこの世に"瞬き"を持って生まれた。

『一瞬を永遠に』

彼女にとって一瞬は永遠でありながら、一瞬でもある。


星太「悪いな陸、ちょっと探してくれないか」

陸「わ・た・し・に・さ・し・ず・す・ん・な」

海「陸姉ぇ、もとはと言えばぁ、陸姉ぇのぉ、せいなんだからぁ」

陸「ん、ん〜…はーい、わかったわよ」

渋々、了承した陸は、肺のある位置に手を置いた。
そして、大きく溜め息をついた。

由月「ううっ、肌寒い」

まるで、北風が吹いたかのような、鳥肌が立つような空気になった。

陸「ゴホッ、ケホッ、見っけ」

陸は何も入っていない掃除ロッカーを指差した


彼女"心江 陸"はこの世に"空気"を持って生まれた。

『世界は空気、すなわち、私』

きっと、これは、何もかも包み込める。少なとも、彼女はそう思っていることだろう。


由月「?」

また、一瞬、時が止まった。

そして、何もない場所に空が立っていた、まるで、ずっとそこに居たかのように。

星太「いやー、空さんも陸もすごいことをするなぁ」

由月は首を大きく縦に振った。

空「みんな…ごめん…なさい…」

海「あらぁ、空姉さんのせいじゃないのよぉ」

空「ううん…お詫びと言ったら…あれだけど…星太君、由月ちゃん、今日は…夕飯…ご馳走するよ…」

星太「いや、そんなの悪い……っておい」

由月は、宝石のように、目を輝かせていた。

由月「い〜やっっっったぁああ」

ボコッ

計5発

星太「少しは遠慮してくれ」

由月「それは、こっちの台詞よ〜」

五人「ぷっ、ハハハハ」

五人の大きな笑い声が響いた。
[9] 最初


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