暁 〜小説投稿サイト〜
プリテンダー千雨
桜通りの吸血鬼編
第一話
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のボタンを押す。そしてバトルスーツを身に纏った。因みに、顔が見えないようバイザーを追加してある。この場合、変身前の姿を見られているから意味は無いだろうけど。

「何だと!?」

突然変身した私を見て吸血鬼は驚く。その隙に私は主武装であるレーザーライフルを取り出して発砲した。父さんに正体を告げられた後、しっかりと訓練してもらったので百発百中とまではいかなくても八割くらいの命中率はある。だが、発射されたレーザーはかなり逸れて奴の帽子だけを撃ち抜いて吹き飛ばした。それにより吸血鬼の顔が露わになる。

「お、お前は!?」

吸血鬼の正体。それは同じクラスの“エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル”だった。

「どう言う積りだ!何でこんな事を・・・」

私はマクダウェルに掴みかかり、問い詰める。だが、その時・・・

「ぼ、僕の生徒に何するんですかあああああ!!!」

先生の叫び声が聞こえた。私がその方向を向くと・・・なんと、魔女の箒みたいにいつも持っているデカイ杖の上に跨って猛スピードでこっちに向かって来ていた。

「ラス・テル・マ・スキル・マギステル 風の精霊11人 縛鎖となりて敵を捕まえろ 魔法の射手・戒めの風矢?」

そして、呪文みたいなのを唱えて何か空気弾みたいなのを発射してきた。それはマクダウェル・・・ではなく、私に向かっていた。

「うおっ!?」

私は慌ててマクダウェルを離して後ろに飛び退く。すると、地面に着弾した空気弾は結構派手な爆発を起こした。

「エヴァンジェリンさん、大丈夫ですか?」

そして、先生はマクダウェルを庇うように私の前に立ちはだかった。

(これってまさか、先生勘違いしてるのか?)

現在、マクダウェルの顔は露わになっていて、逆に私の顔はバイザーで覆われてしまっている。つまり、先生からすれば自身の生徒(マクダウェル)が見知らぬ不審者(私)に襲われていたように見えた訳だろう。

(訳を話そうにもややこしいことになりそうだし、ここは・・・一時撤退!!)

そして、私は背中のスラスターを吹かして一気に戦線を離脱した。





《ネギSide》

危なかった。エヴァンジェリンさんが襲われていた時はどうしようかと思ったけど、何とか追い払えたみたいだ。でもあの人、吸血鬼とは大分イメージの違う格好をしてたなあ・・・
あ、でも助けるためとはいえ、エヴァンジェリンさんに“魔法”を使った所を見られちゃったけどどうしよう・・・

「中々やるな、坊や。」

と思っていたらエヴァンジェリンさんが話しかけてきた!とりあえず、早く記憶を消さないと・・・

「10歳にしてこの“魔力”。流石は“奴”の息子なだけはある。」

え?魔力ってまさかエヴァンジェ
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