第2話 隊長になった少女
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そこにはダ・ガーンが見ている光景が映されていた。そう、ここはダ・ガーンのコックピットである。と言っても、ここでダ・ガーンを操縦出来るという訳では無いが。
『ダ・ガーン!星史さんは大丈夫なの!!』
すると、れいからの通信が来た。
「俺は無事だ。今はダ・ガーンの中に居る。」
『そうですか・・・」
星史の無事を確認し、れいは一安心したようだ。
「それより、早くダ・ガーンに命令するんだ!」
『は、はい!!』
「なるほど、これが合体ね。」
ヴィットーリャのメインカメラを介して戦場の様子を見ているキャンデロロが呟いた。
「でも、それも既に想定済みよ。さあ、ヴィットーリャさん。やってしまいなさい!!」
彼女がそう命じると、ヴィットーリャはダ・ガーンXにライフルを向けた。
「ダ・ガーン!そいつを倒して!!」
「了解!!」
れいが命令すると、ダ・ガーンはヴィットーリャと向き合う。すると、奴は早速ライフルを撃ってきた。ダ・ガーンXは飛んで来るビームを全て回避すると、腰に収納された武器を取り出す。
「ダ・ガーンブレード!!」
それは剣の柄だったが、抜き放つと同時に白銀の刃が形成される。ダ・ガーンXはそれを構えるとヴィットーリャに突撃して行った。当然、敵はライフルで反撃する。だが、ダ・ガーンXはその全てを回避した。そして、ヴィットーリャに充分接近すると飛び上がり、ダ・ガーンブレードを振り下ろす。ヴィットーリャはライフルを盾にして防御するが、ダ・ガーンブレードはそれごと奴を一刀両断した。ヴィットーリャが沈黙したのを確認すると、ダ・ガーンXは振り返ってダ・ガーンブレードをXの文字を描くように振るってから腰に収める。すると、背後でヴィットーリャが爆発した。
「やった!!」
見事敵を撃破したダ・ガーンを見て、れいは思わず叫んだ。
「そんな、ヴィットーリャさんが・・・」
一方、母艦で先頭の様子を眺めていたキャンデロロはヴィットーリャの敗北に唖然としていた。
「どうやら、奴の性能は我々の予想を上回っていたようです。」
「奴のデータを解析しますか?」
すると、彼女の背後からももいろさんとあかいろさんが話しかけてきた。
「ええ、そうね。」
すると、キャンデロロは肩をわなわなと震わせながら答える。
「勇者さん・・・いえ、ダ・ガーンXと名乗っていたわね。私に恥をかかせてくれたからには、楽に“救済”してあげる訳にはいかないわ。」
そして、モニターに映されたダ・ガーンXの姿を睨みつけるのであった。
れいは桜小路家へと急いでいた。何故なら、敵が現れる事を教えてくれた事に礼をいうのと、途中でほ
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