第2話 隊長になった少女
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「何!?」
ダ・ガーンがそれに驚愕していると、ヴィットーリャは彼の頭を狙ってライフルを撃ってきた。ダ・ガーンは顔を横に動かすことで避けたが、発射されたビームの熱量は凄まじく、角の先端と肩の装甲が少し溶けた。
「ダ・ガーン!!」
それを見たれいが思わず叫ぶ。
「私は大丈夫だ。」
ダ・ガーンはそう答えて彼女を安心させようとする。だが、敵は容赦無くライフルを連射してきた。連射の間隔自体は長いので回避出来ない訳では無いが、こちらの攻撃が効かないのでこのままではジリ貧だ。だが、その時・・・ヴィットーリャの背中に何者かの攻撃が当たった。奴が振り向くと、そこには青と白で彩られた大型の戦闘機が居た。
「あれは!!」
その機体を見てダ・ガーンは思わず叫ぶ。
「と、言う事は・・・」
次に、彼は高架橋の上にある新幹線の線路を見た。すると、二両編成の300系新幹線が走って来て停車した。
『れい君!聞こえるか!!』
その時、この場に星史の声が響く。戦闘機をよく見ると、そのコックピットに星史が乗り込んでいた。
『今直ぐオーリンをかざすんだ!さあ、早く!!』
「は、はい!」
れいは言われるがままにダイレクターを取り出す。しかし、ヴィットーリャは星史が目障りと判断したのか、ライフルを彼の乗る戦闘機に向けた。
「星史さん!危ない!!」
それを見たれいが叫ぶ。当然、星史は回避行動をとろうとするが、完全に避ける事は出来ずビームが主翼を掠めてしまった。そのせいで機体はバランスを崩し墜落して行く。
「れい!早くオーリンをかざすんだ!!星史を救い、奴をどうにかするにはそれしか無い!!!」
その時、ダ・ガーンが叫んだ。れいは彼の言葉を信じ、ダイレクターを開くとオーリンをかざす。
すると、オーリンが光った。それとダ・ガーンが共鳴し、彼の左胸にある六芒星のマークから二つの光が放たれる。一つは新幹線と融合し、もう一つは星史の乗る戦闘機と融合した。すると、戦闘機は再び機首を上げて飛び上がる。だが、それだけでなく新幹線も飛び上がった。そして、変形を始める。
まず、新幹線が横に折りたたまれ、先頭部分が爪先になる形で下半身となった。そこへ、ビークルモードとなったダ・ガーンが車体を二つに折りたたんでドッキングする。さらに、星史の戦闘機が機首を折りたたんで上半身のパーツとなり上にかぶさった。最後に頭と拳が飛び出し、背中の翼が X の文字を描くように展開される。
「合体!ダ・ガーンX!!!」
暗い空間。そこにスポットライトを当てられたかのように一箇所だけ明るくなっている場所にある座席に星史は座っている。
「ここに座るのも久しぶりだな。」
そう彼が呟いて前を見ると、
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