第2話 隊長になった少女
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お前ん家にはいつもばあやさんが居るんだから、別に気にしなくていいだろ?」
「何言ってる!ばあやはもう歳なんだ!!ただでさえ学校に行っている間は任せきりだと言うのに、これ以上負担をかけたら倒れてしますだろうが!!!」
「じゃあ、どうするってんだよ・・・」
いつまでも問題が解決せず、星矢は頭を抱える。その時・・・
「大丈夫でっか!芽衣はん!!」
一人の男性が病室に入ってきた。額に星のマークのついた団子鼻のかなり背の低い男性だ。
「あれ?団長じゃん。」
「どうしてここに?」
彼の姿を見た星矢とれいが不思議そうに言う。
この男性は“団長”こと“デ・ブッチョ”。数十年前に地球へ侵攻してきたオーボス軍の一員であったが改心し、今は罪滅ぼしとして自らの持つ地球外のテクノロジーを地球の人々のために使っている。
「そりゃあ、ジュラルディンちゃんトコの娘さんが怪我して病院に運ばれた聞いたさかい。いても立ってもいられへんでしたわ。」
ジュラルディンというのは芽衣の母親の桜小路蛍の事だ。団長がオーボス軍に居た頃、好みのタイプだった彼女を自分の側に置くために攫ってきた際にその名前をつけたのだ。以後、癖になってしまったのか改心した後も蛍の事はそう呼んでいる。
「・・・何度も言っているが、母さんをその変な名前で呼ぶのは止めてくれ。」
だが、娘である芽衣はそれを良く思っておらず、今もこのように不機嫌になっている。
「別にいいだろ、渾名くらい。」
そんな彼女を星矢は何とかなだめようとする。
「私は当時小学生だった母さんに手を出そうとしたそいつを信用する事なんて出来ない。」
「ぐはあっ!!」
だが、芽衣は無慈悲な言葉を吐き、団長の精神に大ダメージを与える。
「め、芽衣はん!そんな言い方は無いやろ!!星矢はんとれいはんも何とか言ってくだはれ!!!」
だが、何とか踏みとどまり残り二人に援護を求める。だが・・・
「ええと・・・」
「その辺はちょっと、な・・・」
れいと星矢は目をそらすだけだった。
「んな殺生なあ〜!!!」
地球に侵攻してきた存在、キャンデロロの母艦。その艦内にある格納庫では新たなロボットが作られていた。
「リチェルカが戦闘を行った事で得られたデータを元にした勇者の性能の解析が終了しました。」
キャンデロロの側近の一人、ももいろさんが報告を行う。
「そう。それで、設計図は?」
「こちらです。」
キャンデロロが聞くと、今度はもう一人の側近、あかいろさんが設計図を手渡した。
「そう。それじゃあ、早速取り掛かるとするわ。」
それを受け取ったキャンデロロは内容を熟読すると、空いているハンガーに向
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