第2話 隊長になった少女
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・ガーンのデータが表示される。
「ダイレクターには通信機としての機能もついている。ダ・ガーン達への各種命令はそれで送るんだ。」
「分かりました。」
「それでは、これから新たに現れた敵に関する緊急会議が行われる。君も参加してくれたまえ。」
「はい。」
地球防衛機構軍・日本支部の会議室。ここでは本日現れた数十年ぶりとなる地球外からの敵に関する会議が始まろうとしていた。
オーボス以来の脅威という事で、会議室は緊張に包まれている。
「お待たせしました。」
そこへ、れいを連れた星史が入って来た。
「高杉大佐。その少女は?」
すると、基地司令が聞いてきた。星史は直ぐそれに答える。
「彼女がこの度ダ・ガーン達の隊長に選ばれた人間です。」
「おお!彼女が!!」
ダ・ガーン達の隊長。その言葉が出て来た事で会議室の雰囲気は少し明るくなった。
「しかし、まだ子供じゃないですか。大丈夫なんですか?」
だが、一部の軍人達は子供であるれいが隊長である事に不満があるようだった。
「私がかつて隊長に選ばれた時は小学生でしたよ。」
すると、星史が彼らにそう反論する。
「もし子供に任せるのが不安なのなら、我々大人の手でサポートすればいいだけの事です。」
「高杉大佐の言うとおりだ。それに、あのロボット達は隊長の命令しか聞かないそうだから、彼女が選ばれてしまった以上、今更どうこう言う事は出来ない。」
さらに、基地司令も星史の味方になったので、彼らは黙るしか無かった。
「とにかく、今は会議を始めよう。」
そして、基地司令のその言葉とともに会議は始まった。
「結局、決まったのはれい君がダ・ガーン達の隊長だという事は重要機密とし、一般に公開しない事だけか・・・」
会議が終了し、会議室から出てきた星史は悪態をついた。彼の言った通り、ここでの会議ではあまりしっかりした事は決まらず、オーストラリア本部での会議へと持ち越しとなった。
「こんな調子で、地球を守る事など出来るのか・・・」
星史は少しだけ、自由気ままに行動していた小学生時代が恋しくなった。
「あの、星史さん。私はこの後どうすれば・・・」
その時、れいが尋ねてきた。
「ああ、それならもう帰っていいからダ・ガーンに家まで送ってもらってくれ。そのついでに彼と親睦を深めてくるといい。」
「分かりました。」
そして、星史は近くに居た兵士を呼び止めると、れいを出口まで案内させたのだった。
基地から出たれいはダ・ガーンに乗って帰宅する途中だった。だが、ここで彼女はある事を思い出す。
「ダ・ガーン。目的地を変更して。」
「了解。で
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