第2話 隊長になった少女
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オーリンによってダ・ガーンの隊長に選ばれたれい。彼女は星史とともにビークルモードのダ・ガーンに乗って現在地球防衛機構軍の日本支部に向かっていた。
因みに、芽依はあの後病院に運ばれた。星矢は彼女の付き添いである。
そして、車内では星史とダ・ガーンがれいに勇者とその隊長達についての説明を行っている。これまで、ダ・ガーン達の事は何度もテレビで特集番組をやっていたのでそこそこの知識があったが、知らない部分と間違っている部分があるため、二人によって補足と説明が行われていた。
「分かっていると思うが、ダ・ガーン達は君の命令が無いと攻撃などといった具体的な行動を取れない。だが、心もちゃんとあるのだから道具ではなく仲間として接してくれたまえ。」
「はい。分かりました。」
「それと、君とダ・ガーンは一応軍の所属となる。規律は守るように。」
「変わったな、星史。」
星史が説明をしていると、ダ・ガーンが突然そんな事を言ってきた。
「どう言う意味だ?」
「前は我々勇者が軍に組み込まれるのを嫌っていたじゃないか。」
「ああ、そう言う事か。俺も大人になったんだ。考え方も変わるさ。」
「そうか・・・だが、一つ言っておきたい。」
「何だ?」
「もし、隊長であるれいが軍の所属になる事を拒んだら、私も軍に入る事は出来ない。」
「それくらい分かっているさ。で、れい君はどうなんだ?」
「私は・・・」
星史に聞かれ、れいは考えるが答えは直ぐに出る。
「地球を守るために、かつて勇者達の隊長だった星史さんのアドバイスをもらいたいんです。ですから、軍の所属になる事は構いません。」
「分かった。ならば私はかつての経験と大佐としての権限を使って全力で君をサポートしよう。」
あの後、ダ・ガーンが暫く走ると基地へと到着した。れいと星史の二人はそこでダ・ガーンから降りる。
「おっと、忘れる所だった。」
すると、星史は何かを思い出し軍服の懐に手を突っ込んだ。
「これを君に渡さなければな。」
そして、一つの端末を取り出しれいに渡す。その形はダ・ガーンの胸部装甲を模してした。
「これは?」
「ダイレクターだ。かつて私が勇者達の隊長をやっていた頃に使っていた物でな。言わば、隊長の証だ。」
「隊長の証・・・」
その言葉の持つ意味の重さをれいは噛みしめる。
「それを開いて穴の部分にオーリンをかざしてみてくれ。」
「はい。」
れいは星史の言う通りダイレクターの下の部分のスイッチを押して開いた状態にした。そして、露わになった水滴型の穴の上にオーリンをかざす。すると、オーリンが小さくなり穴の中へ収まった。それによりダイレクターが起動し、モニターにダ
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