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ゃんと首を縦に振って大丈夫と意思表示をしてくれる。しかし、それでもこの調子だと家に帰れるかも心配だ。家まで送りたいのは山々だがこういうので女の子の家まで行くのは少し悪い気がする。

「本当に大丈夫か?顔色良くないし、俺の知り合いの店で少し休んでいくか?」
「いいです。ただ、ちょっと吐き気に襲われただけどもう大丈夫なんで」

 少女がそう言ったときの顔は先ほどよりもマシになってはいるがこの状態で帰れるかも心配だ。どこかにこの少女の知り合いがいればいいのだが。

「朝田さん!」

 不意に誰かの名前をこちらに向けて叫ぶ少年の声が聞こえた。振り向くと少し顔立ちの幼さの残る少年がこちらに向けて走ってきていた。そして少女に近寄ると心配そうに聞く。

「大丈夫、朝田さん!」

 その少年を見てその朝田さんと呼ばれる人物は顔を上げると微笑んで答える。

「大丈夫、新川くん……」
「そう、でもこの人に何かされなかった!?」

 そう言ってからこちらを睨んでくる。その瞳からは何かしらの感情が読み取れる。どこか怒りのようなものとその中に混じる狂ったような憎悪の感情が渦巻いているように感じる。

「大丈夫だって……この人が私を助けたから……」
「そうなんだ……。ゴメンね、僕がもう少し早く出てきてたらこんなことにはならなかったのに……」
「いいのよ。それより、先ほどはありがとうございます」

 新川という少年にそう言うとこちらに頭を下げてくる。

「別にいいって」

 そして少女は顔を上げてこちらの顔を始めて見ると少し表情を変える。

「……」
「どうした?俺の顔に何かついてるのか?」
「……あ、ごめんなさい。ちょっと知り合いに似ていて……」
「そうなのか?まあ、そっちは置いといて、そこの人がいれば何とかなるだろ。送ってもらって家で休むことをオススメするよ。顔色は少しは良くなったみたいだけどまだ心配だしな」
「はい。心配かけてすいません」
「じゃあ、俺もそろそろ行くから。じゃあな」

 そう言って細い道を出て最初の目的だったスーパーに入る。そこで安売りなどの商品を買って、家へと帰る。帰るとすぐに冷蔵庫に食品類などを入れて、洗濯物を洗濯機に放り込むと、ラフな格好に着替えるとケータイを取り出して、メールや無料通話アプリなどの返信をする。そこには和人のもあった。

【今度俺もガンゲイルオンラインに行くことになったから、そん時はいろいろレクチャーしてくれるか?】

 そのメールを見て、了解と短い返信を送り、ベットの横にある台の上にあるアミュスフィアを被る。

「大分金も貯まって来たことだし、このまま還元するのもいいとは思うけどやっぱり今回は大会を優勝するためにバギーの改良に使うかな。バギーのメカニック技術
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