暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
32話:鍋を囲もう in 八神家
[7/7]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
」
「っ!?」
知らんぷりを貫くつもりでいたが、さすがに仮面の男の言葉には表情を変えざるおえなかった。それを見てか、仮面の男も、フッと鼻で笑ってきた。
「もう一度言う。これ以上彼等に近づくな」
「ふざけんな。てめぇみたいな奴の言う事を素直に聞く程、俺は馬鹿じゃない」
俺は奴を睨んでそういうが、奴はそんなもの気にならないと言わんばかりに構えている。というか動きを見せない。
「…時を待て、そうすれば全てが解決する」
「っ、おい待て…!」
俺が止めようと手を伸ばし、足を動かそうとした時には、奴は光に包まれ消えてしまった。
それに伴い結界も消え、世界は元通りになる。
「………」
[マスター…]
「…だぁ〜、くそっ!!」
訳わかんねぇ!なんでアイツが出てきたんだ!?何の為に!?それに何で俺がディケイドだって知ってんだ!?アイツには直接会うのは初めての筈だし……あ〜!!考えても訳わかんねぇまんまだ!!
「あ〜、いらつく…」
そこら辺に転がっていた空き缶を蹴飛ばし、取りあえずこのイライラを少し解消する。
だが、やはりわからない事はわからない。色々な事が絡み合い過ぎて、どれが本当の事なのかわかんなくなってきた。
実際、クロノが言っていた闇の書に関する事も、考えてみれば本当の事だとは言えない訳だ。
「……まだ、話すべきじゃないな」
少なくとも、八神達のことは今じゃない気がする。今話しても、何も解決しないような……もっと深い何かが止まらないような、そんな気がする。
「―――だぁぁ!!今は一旦考えるのは止めだ!帰って寝るべし!!」
またも頭を掻きながら叫び、少しでもイライラを解消する。いや、実際は解消まではいっていないが……
俺はそのまま、何とも言えない感情を抱え込みながら、高町家への帰路へと立った。
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ