暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
32話:鍋を囲もう in 八神家
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ろう。
そんなこんなで一息入れる為にソファーに座る。

「ごめんな〜。ちょっとこの子人見知りなんよ」
「まぁ赤の他人がやってきたらこんな反応するだろ」

あぁ、こんな小さな子にこんなに睨まれるのは初めてだな……

「今失礼なこと言われたような気がする…」

なんとも勘がよろしい事で。

その時、八神家の玄関が開く音が聞こえてくる。そこから聞こえるのは……一組の足音と、人ではない足音が聞こえてくる。

「あ、帰ってきた!お帰り〜」
「ただいま戻りました」

そういってリビングに入ってきたのは、ピンク色の髪を揺らしてシグナムが、その脇に青い犬……いや、見た目がアルフっぽいから狼か?それが一緒に入ってくる。はやてが言っていたのはこれか。

あ〜…これで完全に地雷になってしまった……これはマズいって、マジで。

「む、お友達ですか?」
「そうなんよ、今日はお泊まりにな」

いや、睨まないでくださいね?そんなに睨まれると俺の心臓がはち切れる程ビートしてしまいます。いつボロが出ても可笑しくないですよ。

「お帰り、ザフィーラ」
「………」

側に来た青い狼を一通り撫でる八神…もといはやて。ザフィーラと呼ばれた狼は撫でられるのが終わると、すぐにソファーの横に陣取る。あぁ、住み慣れてるな……

「どうぞ、ゆっくりしていってください」
「あ、おかまいなく」

シグナムも普段通りのように振る舞ってくる。律儀なのは素なんだな……

「それじゃあ、ぼちぼちご飯の準備を」
「手伝おうか?」
「いやいや、士君はお客様なんやからゆっくりしててや。シャマル、手伝ってな」
「はい、勿論」

やが…はやてがそう言うと、シャマルさんは笑顔ではやてと一緒にキッチンへ向かう。
その様子を見ていたヴィータとシグナムが、顔の向きを変えてため息をつく。視線はやや下。

「…その様子だとシャマルさん、料理は残念な方向なんですか?」
「ん、まぁ…な…」
「ちょっと訳あり、なんだ…」

俺の質問に二人は顔を背ける。さらに横にいるザフィーラにも目を向けると、彼の表情は複雑なものになっていた。

あぁ…和やかだ……


















一般的な家庭のように過ごす彼等四人、と一匹。
こういう観点から見ると、こいつらが本当に魔力蒐集の犯人とは思えないな。これが普段のこいつらなんだな。

「それにしてもヴィータ。もう少し警戒心を解いたらどうだ?ある―――は、はやてのご友人も迷惑だろう」
「うるせぇな。別に警戒なんかしてねぇよ。これがいつも通りの私だし」

あ〜あ、なんか地雷原のまっただ中にいる筈なのにな〜。なんか和むな〜。

「どうやった士君。あたしの料
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ