暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
32話:鍋を囲もう in 八神家
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い。シグナムと戦う時も、見られたのは変身した後の姿だった筈……
「そ、そういえば八神。親戚って二人だけ、じゃないんだよな?」
「うん、メールでも書いた通り、後二人おるよ」
少し詰まりながら八神に聞くと、ヴィータの鼻を放して答える。
「にしてもや、士君」
「な、なんだ…?」
「士君に、前に会った時に言い忘れてたんやけどな」
そういうと八神は車いすの状態でこっちに寄ってきて、下から俺の顔を指差す。いかにもビシィ!という効果音が出そうなものだ。
「なんで士君、あたしのこと名字で呼ぶん?」
「へ…?」
あまりにいきなりのことで先程までギュンギュンに回転していた思考が数秒止まる。
「え、あ…ああ!あ、そこなんだ…」
「そこってなんや!あたしにとっては結構重要なことやよ!私だけ一方的に名前呼びなんやよ!?」
ようやく頭が現状を把握し、言葉を紡ぐ。
そ、そう言われてもねぇ…いきなりそんなこと、ねぇ?
「てな訳で、今度から“愛しのはやてちゃん”って呼ぶように!」
「いきなりハードル高いな、おい」
親戚(?)のシャマルさんも“はやてちゃん”止まりなのに、赤の他人の俺にそれか。
「いやいや、冗談や冗談」
「は〜……で、その残りの二人は…」
「あぁ、シグナム…あ、親戚の一人な?その子は〜、近くの道場の非常勤講師や。もう一人…っていうのは語弊があるな」
「というと?」
「まぁ、会ってからのお楽しみや。その子はシグナムについてってる筈や」
それはまた恐ろしく嫌な予感しかしないな。
しかし、シグナムか…もうヤバいよ、色々と。あぁ、こうも地雷原の中にいると逆に清々しくなるね。
「そや、なんか買ってくるって聞いとったけど?」
「あぁ、この時期には最高のやつだ」
そう言って手に持つ袋を差し出す。それを受け取り中身を確認すると、少し笑顔になる。
「色々入ってんな〜……この材料から察するに……鍋やな!」
「俺はそのつもりでいたけど…マズかったか?」
「いやいや、大丈夫やよ。鍋は同じでも、味を変えればええんやから」
そういいながら袋を膝上に乗せて台所に向かう。
「あ、私がやりますよ」
「ありがとな、シャマル」
そこでシャマルさんがやってきて手を差し伸べて袋を受け取る。そしてやが…もとい、はやての作業を受け継ぐように台所へ向かう。
にしても、ねぇ……
「まだ少し睨まれてるのは俺がいけないのでしょうか」
「………」
そういうが、ヴィータの表情に変わりはない。いや、最初よりかはマシになっている、とは思う。というか思いたい。
「こらヴィータ―――」
「あぁ、いいよいいよ、そこまで気にしてないから」
また鼻をつままれるのは、彼女としても嫌だ
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