暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
32話:鍋を囲もう in 八神家
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「本当にただのお友達の家なんだよね?」
「あぁ…ほんとだ」
「本当に本当?」
「くどいぞなのは。ほんとに、ほんとだ」

今目の前にいる人物―――高町なのはに真剣な視線を向ける。一度被害を受けたから、今回はマジな方向でやらないとまた被害を受けてしまう。
因にここは俺の部屋。なのはは自分の部屋から持ってきた座布団を敷いてその上に、俺はベットの上に座っている。

「ただ友人の家で飯食って、ゲームとかで楽しんでくるだけだよ」
「むぅ〜…」

俺の言った事の何がご不満なのか、少しむくれている。それを見て俺は小さくため息をつく。

「でも、クロノ君達から何か連絡があったら…」
「まぁ、なんとか抜け出したりするさ」
「また士君が狙われたら…」
「それもなんとかする」

なんとかするって…、となのはは小さく呟く。まぁ色々問題あるか…

「まぁ大丈夫だ。なんとかなる」
「………」

納得してくれたのかしてないのか、わからない表情を見せたが、最終的になのはは普通に送り出してくれた。ありがたや、ありがたや。


















さて、前置きがあったが、今日は友人の家へ夕食を食べにいくのだ。
が、その相手を言うと、なのはも暴れ出してしまうかもしれない。

〈女の嫉妬は恐いものですね〉
「なんだそれは?」
〈いえいえ、なんでも〉

腕のトリスからの言葉を聞きながら、左手に持つ荷物を持ち変える。トリスは何やら理解しているようだが……
今持っている手提げ袋の中には、白菜や大根、鶏肉豚肉に油揚げに豆腐などなど。まぁ言ってしまえば、鍋の材料が入っている。こう寒い時期になってくるとこういうのが恋しくなるんだよな。

〈親族が来てると言ってましたが?〉
「いやいや、普通こんな時期に来るもんかね?」

ここまで言ったら、友人が誰かわかる人にはわかると思う。

「さて、ついた」

目的の家について、俺は指を伸ばす。その先にあるのは……勿論インターホン。それを躊躇なく押し、返事が来るのを待つ。
すると玄関のドアが開き、家主の顔だけが出てくる。

「よ、久しぶり」
「うん、久しぶりやな」

その家の主―――八神はやてはそう言って笑顔を見せた。








こうなったのも、この間なのはがすずかのメールを俺に見せてきたのが切っ掛け。
また会う約束をしておいて、それからなんもないのはどうだろうか、と思い連絡を取ろうと思ったのだ。

しかし、ここで問題が。
なんと俺は、八神の連絡先を知らなかったのだ!
いやはや、なのはからの連絡の後すぐ出てしまったから、そういう事を一切できなかったな、と今になって思い返す。あ、やば…思い出し
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