第1話 勇者復活
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げるんだ!!」
「はい!」
星史の言うとおり、れいはオーリンを厳光寺の本堂へ向けて掲げた。すると、オーリンから光が伸びて本堂の中へ入り、そのまま本尊である仏像の額に吸い込まれて行く。そして、そこへ埋め込まれていた勇者の石が分離した。勇者の石はそのまま本堂の外へと飛んで行き、厳光寺の星史が外に止めておいたパトカーと融合する。すると、パトカーは独りでに動き出し、寺の階段を登り上がってジャンプすると境内に居るれいの目の前に着地した。
「これって、一体・・・」
「まあ、見ていろ。」
困惑するれいに星史が言う。すると、パトカーが変形を始めた。車体前部が展開し脚部となり、ドアの部分が腕となる。そして、車体後部が二つに割れて肩になると、その間から頭が飛び出す。うつ伏せになる形で完全に人型となったパトカーはその場で立ち上がり、れい達の方を向いた。
「これが・・・」
「そう。“ダ・ガーン”だ。」
ロボットの姿を見たれいが思わず呟くと、星史がそれに答えた。
「久しぶりだな、ダ・ガーン。」
そして、彼はダ・ガーンに話しかける。
「君は・・・星史なのか?」
「覚えていてくれたか。」
「ああ、もちろんだ。」
再会を喜ぶ二人。だが、星史達の後ろで爆音が響いた。
「もう少し再会の喜びを共有したい所だが、今は時間が無い。」
「そのようだ。」
星史がそう言うと、ダ・ガーンは遠くで暴れているロボットを見て答える。すると、ロボットはダ・ガーンの存在に気付いたようで、こちらに向かって来た。
「では隊長、命令を。」
それを確認した彼はれいに命令を求めた。
「さあ、早く。」
星史も彼女にダ・ガーンへ命令を出すよう催促する。
「分かったわ。ダ・ガーン!あいつを倒して!!」
「了解!!」
そして、れいがロボットを指差しながら命令すると、ダ・ガーンは出撃した。
「ダ・ガーンナパーム!!」
ダ・ガーンまず牽制として、胸に内蔵された三発のミサイルを発射する。すると、敵は手に持った拳銃でその全てを撃ち落とした。
「ダ・ガーンボンバー!!」
だが、ダ・ガーンはその爆煙に紛れて両肩に着いたタイヤを投げつける。タイヤは直撃し、敵のバランスを崩した。
「今だ!ダ・ガーンマグナム!!」
その隙にダ・ガーンは右脚に収納された拳銃“ダ・ガーンマグナム”を取り出し、敵に向かって発砲する。発射されたビームは見事に敵の胴体を貫いた。そして、おそらく中枢を破壊された敵ロボットはその場で爆発した。
「あれが伝説の勇者ね。」
リチェルカのメインカメラを介して戦闘の様子を見ていたキャンデロロはそう呟いた。
「ももいろさん、あかいろ
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