第1話 勇者復活
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「でも、何で・・・」
「説明している暇は無い!あそこに入れば分かる!!」
「は、はい!!!」
星史の気迫に押され、れいは光る地面の上へと足を踏み入れる。すると・・・
「きゃっ!?」
彼女の体は光る玉に包まれ、地面に潜って行った。
「れい!!」
それを見た星矢は思わず叫ぶ。そして、星史を問い詰めた。
「親父!どうなってんだよ!!」
「・・・彼女は選ばれたんだ。地球の意思“オーリン”によって。」
「オーリン!?って事はまさか!?」
「ああ。彼女が新たな勇者達の“隊長”だ。」
深い地面の底へと、れいは案内された。
「ここは・・・っ!?」
そこで、再びあの声が聞こえる。声のした方向を見ると、そこには水滴のような形をした黄金に輝く物体があった。その物体はれいの頭の中に直接語りかける。
「え・・・地球が危ない?」
さらに物体はれいへ語りかける。
「君に、力を託す。私の・・・地球に住む全ての命ために戦ってくれ?あなた、何者なの!?」
れいが尋ねると、物体は自分の名を名乗った。
「オーリン…?それってまさか!星史さんの言っていた地球の意思!?」
物体…オーリンはそれを肯定する。
「という事は、私をあのロボット達の隊長に任命するって事!?」
そうだ。と、オーリンは言う。
「でも、どうして私が・・・」
れいが疑問をぶつけると、オーリンはそれに答えた。
「君が・・・この地球のために頑張ってくれたから・・・それって!?」
オーリンが言うのは、おそらくれいが異世界に行った時の事だろう。
「私は、そんな資格のある人間じゃ無いわ。向こうの世界の人達に一杯迷惑をかけてしまった。」
れいはそう。自嘲する。だが、オーリンはそれを否定した。
「でも・・・君のこの世界に対する想いは本物だ。君は、どうしたい・・・」
オーリンの問にれいは少し考える。だが、答えは直ぐに出た。
「せっかく取り戻した世界をめちゃくちゃにされるなんて嫌。だからお願いオーリン。私に力を貸して!」
そして、れいはオーリンを手に取った。
「きゃっ!?」
その瞬間、オーリンから凄まじい光が発せられる。
光が収まると、れいは再び厳光寺の境内に戻って来ていた。
「今のは、一体・・・」
一瞬、れいは夢かと思った。だが、右手に握られたオーリンがそうでない事を示している。
「れい!!」
その時、星矢と芽衣を抱きかかえた星史が駆け寄って来た。
「やはり、君が隊長に選ばれたのだな。」
れいの手に握られているオーリンを見て星史が言う。
「さあ、早くそれを本堂へ向けて掲
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