暁 〜小説投稿サイト〜
ビビッド“ダ・ガーン”オペレーション
第1話 勇者復活
[7/9]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話


「でも、何で・・・」

「説明している暇は無い!あそこに入れば分かる!!」

「は、はい!!!」

星史の気迫に押され、れいは光る地面の上へと足を踏み入れる。すると・・・

「きゃっ!?」

彼女の体は光る玉に包まれ、地面に潜って行った。

「れい!!」

それを見た星矢は思わず叫ぶ。そして、星史を問い詰めた。

「親父!どうなってんだよ!!」

「・・・彼女は選ばれたんだ。地球の意思“オーリン”によって。」

「オーリン!?って事はまさか!?」

「ああ。彼女が新たな勇者達の“隊長”だ。」





深い地面の底へと、れいは案内された。

「ここは・・・っ!?」

そこで、再びあの声が聞こえる。声のした方向を見ると、そこには水滴のような形をした黄金に輝く物体があった。その物体はれいの頭の中に直接語りかける。

「え・・・地球が危ない?」

さらに物体はれいへ語りかける。

「君に、力を託す。私の・・・地球に住む全ての命ために戦ってくれ?あなた、何者なの!?」

れいが尋ねると、物体は自分の名を名乗った。

「オーリン…?それってまさか!星史さんの言っていた地球の意思!?」

物体…オーリンはそれを肯定する。

「という事は、私をあのロボット達の隊長に任命するって事!?」

そうだ。と、オーリンは言う。

「でも、どうして私が・・・」

れいが疑問をぶつけると、オーリンはそれに答えた。

「君が・・・この地球のために頑張ってくれたから・・・それって!?」

オーリンが言うのは、おそらくれいが異世界に行った時の事だろう。

「私は、そんな資格のある人間じゃ無いわ。向こうの世界の人達に一杯迷惑をかけてしまった。」

れいはそう。自嘲する。だが、オーリンはそれを否定した。

「でも・・・君のこの世界に対する想いは本物だ。君は、どうしたい・・・」

オーリンの問にれいは少し考える。だが、答えは直ぐに出た。

「せっかく取り戻した世界をめちゃくちゃにされるなんて嫌。だからお願いオーリン。私に力を貸して!」

そして、れいはオーリンを手に取った。

「きゃっ!?」

その瞬間、オーリンから凄まじい光が発せられる。




光が収まると、れいは再び厳光寺の境内に戻って来ていた。

「今のは、一体・・・」

一瞬、れいは夢かと思った。だが、右手に握られたオーリンがそうでない事を示している。

「れい!!」

その時、星矢と芽衣を抱きかかえた星史が駆け寄って来た。

「やはり、君が隊長に選ばれたのだな。」

れいの手に握られているオーリンを見て星史が言う。

「さあ、早くそれを本堂へ向けて掲
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ