第1話 勇者復活
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い一人の力ではどうにも出来ない。
「星矢!起きて!!芽衣が大変なの!!!」
れいは次に星矢に駆け寄って彼女の体を揺すった。すると、か星矢は目を覚ます。
「ぐっ、何だよ。身体中が痛え・・・」
「そんな事を言ってる場合じゃないよ!芽衣が!!!」
「芽衣がどうしたんだ?」
「あれ!!!」
「なっ!?」
れいが指差した方向を見て、星矢は驚愕する。
「芽衣!!!」
だが、直ぐに立ち上がると芽衣に駆け寄り、彼女を上から押しつぶす柱を退かそうと手をかけた。
「れい!お前はそっちを持て!!!」
「うん!」
当然、れいも星矢に手を貸す。
「これは酷い・・・」
厳光寺に到着した星史は、パトカーの車内から寺の惨状を見てそう呟いた。その時・・・
「れい!お前はそっちを持て!!!」
境内から声が響いた。
「この声は!?」
それを聞いた星史はパトカーから降り、寺の階段を駆け上がる。そこで彼が見たのは・・・柱の下敷きになる友人の娘の芽衣と、それを助けようとする自分の娘とその友人であるれいだった。
「星矢!!!」
星史は直ぐに娘の元へ駆け寄った。
「親父!何でここに!?」
「星史さん!?」
「今はそれどころでは無いだろう!」
それを見た二人が驚くが、星史はそれに構わず、芽衣の上からのしかかる柱に手をかけた。
「俺と星矢で柱を持ち上げる。れい君はその間に彼女を引っ張り出してくれ。」
「わ、わかりました!」
「星矢!いちにのさんで持ち上げるぞ!」
「オッケーだ!」
「「いちにのさんっ!!」」
星史と星矢が力を込めると、柱は少し持ち上がった。その間にれいが芽衣を引っ張り出す。
「よし!」
救出が完了すると、星史は柱を下ろし、芽衣を抱き上げた。
「さあ、避難するんだ。付いて来い!」
そう言って星史は二人を先導しようとする。だが、その時・・・れいの頭に声が響いた。
「どうした、れい?」
急に立ち止まったれいを見て星矢が不思議そうに言う。だが、次の瞬間・・・境内の地面の一部が丸を描いて光り出した。
「あれはまさか!」
星史はそれに見覚えがあった。彼が小学生だった頃、勇者達の隊長に選ばれた時に見た物と同じである。
「え?急に来いって言われても・・・」
すると、れいの頭の中に再び声が響いた。
「れい君!君の頭の中で声が聞こえるのかい!?」
れいの様子を見た星史が叫ぶ。すると、れいはタジタジしながらも答えた。
「た、確かにそうですけど・・・」
「なら、あそこに入るんだ!」
れいの答えを聞いた星史は、光る地面を指差しながら叫ぶ。
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