暁 〜小説投稿サイト〜
ビビッド“ダ・ガーン”オペレーション
第1話 勇者復活
[6/9]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
い一人の力ではどうにも出来ない。

「星矢!起きて!!芽衣が大変なの!!!」

れいは次に星矢に駆け寄って彼女の体を揺すった。すると、か星矢は目を覚ます。

「ぐっ、何だよ。身体中が痛え・・・」

「そんな事を言ってる場合じゃないよ!芽衣が!!!」

「芽衣がどうしたんだ?」

「あれ!!!」

「なっ!?」

れいが指差した方向を見て、星矢は驚愕する。

「芽衣!!!」

だが、直ぐに立ち上がると芽衣に駆け寄り、彼女を上から押しつぶす柱を退かそうと手をかけた。

「れい!お前はそっちを持て!!!」

「うん!」

当然、れいも星矢に手を貸す。



「これは酷い・・・」

厳光寺に到着した星史は、パトカーの車内から寺の惨状を見てそう呟いた。その時・・・

「れい!お前はそっちを持て!!!」

境内から声が響いた。

「この声は!?」

それを聞いた星史はパトカーから降り、寺の階段を駆け上がる。そこで彼が見たのは・・・柱の下敷きになる友人の娘の芽衣と、それを助けようとする自分の娘とその友人であるれいだった。

「星矢!!!」

星史は直ぐに娘の元へ駆け寄った。

「親父!何でここに!?」

「星史さん!?」

「今はそれどころでは無いだろう!」

それを見た二人が驚くが、星史はそれに構わず、芽衣の上からのしかかる柱に手をかけた。

「俺と星矢で柱を持ち上げる。れい君はその間に彼女を引っ張り出してくれ。」

「わ、わかりました!」

「星矢!いちにのさんで持ち上げるぞ!」

「オッケーだ!」

「「いちにのさんっ!!」」

星史と星矢が力を込めると、柱は少し持ち上がった。その間にれいが芽衣を引っ張り出す。

「よし!」

救出が完了すると、星史は柱を下ろし、芽衣を抱き上げた。

「さあ、避難するんだ。付いて来い!」

そう言って星史は二人を先導しようとする。だが、その時・・・れいの頭に声が響いた。

「どうした、れい?」

急に立ち止まったれいを見て星矢が不思議そうに言う。だが、次の瞬間・・・境内の地面の一部が丸を描いて光り出した。

「あれはまさか!」

星史はそれに見覚えがあった。彼が小学生だった頃、勇者達の隊長に選ばれた時に見た物と同じである。

「え?急に来いって言われても・・・」

すると、れいの頭の中に再び声が響いた。

「れい君!君の頭の中で声が聞こえるのかい!?」

れいの様子を見た星史が叫ぶ。すると、れいはタジタジしながらも答えた。

「た、確かにそうですけど・・・」

「なら、あそこに入るんだ!」

れいの答えを聞いた星史は、光る地面を指差しながら叫ぶ。

[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ