第4話:前払いでお願いします
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を眺めていた。
だから突然走り出したビアンカに驚く!
手を握ったままであったが、何かを発見し猛ダッシュする。
イベントの進行合図だと理解したのは、俺の目の前に変な猫を苛めるガキ2人が現れてからだ。
「ちょっとあなた達! その猫ちゃんが可哀想でしょ……今すぐ放してあげなさい!」
この事件が俺にとって大切でなければ、ビアンカとのデートを邪魔するクソガキとクソ猫に殺意を燃やしているのだが、戦闘の不得意な俺にとって貴重な戦力になるベビパン(ベビーパンサー)は重要だ。
「な、何だよビアンカ……コイツ面白い声で泣くんだよ。ビアンカも一緒に遊ぼうぜ!」
間違いなくこのガキ等もビアンカに気があるのだろう。
突然現れ自分たちの行為を否定され、見るからに狼狽するガキ共……
「いじめちゃ可哀想だよ……その猫さんを放してあげてよ」
俺は好感度アップの為、ビアンカの意見に乗っかりガキ共の行為を否定する。
チラッとビアンカを見たら、俺の意見に満足そうに頷いた。良し!
「何だよチビ! うるせーんだよ……俺達が何をしようが勝手だろ!」
「勝手じゃないわよ、弱い者イジメをするなんて最低よ! 今すぐ猫ちゃんを放してあげなさい!」
好意を寄せる女に“最低”と言われるのは辛い……
ガキ共はかなり怯み目を合わせあう。
「じゃ、じゃぁレヌール城のオバケを退治して来いよ……そうしたらこの猫をあげるよ」
どうしてそう言う話になるのか解らないが、猫解放の言質は取った。
しかし、ここでただ『イエス』と言ったのでは俺の計画に支障がでる。
「分かったよ……レヌール城のオバケを退治してくれば良いんだね。でもその間、猫さんはどうするの? また苛めるんだったらダメだよ。絶対にオバケは退治してくるから、先に猫さんを放してあげてよ!」
そして俺の戦力にしてくれよ!
「はぁ? ダメだよ馬鹿! オバケ退治が先だ。猫を放すのはその後だよ」
「でもその間、猫さんを苛めるんだろ!? 可哀想だよ……今すぐ放してあげてよ!」
世話する手間を引き受けてやるから、俺の戦力に組み込ませろ!
「苛めねーよ! お前等がオバケ退治をしてる間、俺達もこの猫を苛めたりしねーよ! だからこれ以上ガタガタ言ってねーで、サッサとレヌール城にオバケ退治しに行けよ!」
行ける訳ねーだろ……こっちは戦いが不得意なんだ。
ビアンカが戦闘に加わるったて、後方からの魔法戦がメインだろ……前衛が必要なんだ。
「僕達は絶対にオバケを退治するから、先に猫さんを解放してよ……既に君たちに苛められて、猫さんは怯えてるから、これ以上苛めなくても一緒に居るだけでストレスがかかっちゃうよ。そんなの苛めてるのと同じじゃんか! 絶対……何があっても絶対にオバケを退治してくるから、先に猫さんを解放し
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