第4話:前払いでお願いします
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(サンタローズ 〜 アルカパ)
きっと村に一人残して危険な事をされるのが不安なんだろう……
「アルス……今朝早くに薬が届いた為、ビアンカ達はこれからアルカパに帰るのだが……女性2人だけでの道中は何かと危ない。送って行こうと思うから、お前も来なさい」
選択権無し。
勿論拒否などはしませんが、原作とは随分違った対応ですなぁ。
でも、もっとショックだったのは『え、コイツも来るの!?』って感じのビアンカの表情だ。
俺の所為で昨日はママさんが泣きながら平謝りしてたし、随所で俺は『ビアンカの為』を連呼してたし……
嫌われてるかな俺?
大丈夫だよね……これから胸キュン事件が勃発するよね!?
一緒に猫ちゃん(ベビーパンサー)助ければ、恋心特盛りになってくれるよね!?
でも道中は『危ないから私が手を握ってあげる』と言って、ずっとお手々握々状態だった。
やっぱりビアンカは優しいなぁ……可愛いし良い匂いだし柔らかいし……早く嫁にしてぇ〜! そして早く初夜を迎えてぇ〜!
(アルカパ)
ビアンカが握ってくれてた右手で、今すぐにもシコりたい俺だが、取り敢えずビアパパのダンカンさんの様子を窺ってます。
「感染るから近付かないでくれ」
とのダンカンさんのお言葉を素直に聞き入れ、数歩下がった所でビアンカの尻を眺め続けます。
疲れたフリして床に寝転がり、スカートの中を覗いちゃっても良いかな?
どんなパンツ穿いてるか確認しちゃっても、子供のする事だって笑ってくれるかな?
演技力が問われる行為だ……慎重に機会を窺わねば!
「アルス……暇だったらアルカパの町を見学してきなさい。町の外に出ないのであれば、自由にしてて構わないから」
ビアンカの足下と周囲の様子をキョロキョロ見ていたから、暇を持て余していると勘違いされ父さんに散歩の許可を与えられた。
何か病人を前に暇を持て余すのってダメな気がする。
全然心配してない感がバリバリ出ちゃってる気がする。
チラッとビアンカを見ると、白い目で俺を見据え“最低なガキね!”って感じを醸し出してる……
でも言い訳が出来ない。
だって本当はビアンカのパンツを覗く計画を考えてたなんて言えないじゃん!
だからションボリしながら黙って部屋を出て行く俺ちゃん。
「ほらビアンカも一緒に行っておやり。アルスが迷子にでもなったら大変だからね」
ビアママが情けないガキを心配し、あり得る未来を防ぐ為に娘さんに子守を言いつける。
可愛い顔が盛大に歪むビアンカ……ヤバイ、泣きそうだよ。
それでも優しいビアンカは、俺の手を握り町の案内をしてくれる。
優しいビアンカの柔らかい手の感触に全神経を注ぎ込んでいた為、観光案内は記憶に残らない。
ずっとビアンカの顔や身体
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