第六話 龍虎対決!誕生する聖闘士!
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」
誰も居ないジムの中で竜児がミットの手入れをしていた。
いつでも大河が帰ってきてボクシングをできるように・・・
ミットを布で軽く磨こうとしたその時だった。
「!?」
突然、ミットが裂け中に詰められていた物がきれいに落ちた。
「これは・・・虎が右の練習に使ってたミットだよな」
大河は全てのブローを左で習得している。
だが何故右の練習に使っていたミットが裂けたのか・・・その時竜児は直感した。
「まさか・・・虎の右には『あれ』が宿ってるのか!・・・あの時の『あれ』が!!」
かつての自身の戦いが脳裏をよぎる竜児。
龍峰が振り返った先には目元に影を落としながらも立ち上がった大河の姿が・・・
「これは・・・この小宇宙は!?」
大河の身体中から発せられる膨大な小宇宙・・・そして今まで見たことの無い七色に輝く小宇宙が右拳に宿っていた。
今まで見たことも無いような小宇宙に会場はおろか澪も驚いている。
「何・・・あの小宇宙・・・あれは・・・まるで虹?」
澪の驚愕をよそに大河は右拳を構え龍峰に向かっていった。
「右のブロー?あいつ・・・右には何のブローも無いはず・・・出るの?ギャラクティカが」
スーパースター・剣崎順の必殺ブローだと思った澪だが大河の体制は全く違った。
それはアッパーカットの体制だ。
「これは・・・右のジェットアッパー?・・・違う!これはこの全てのアッパーカットの常識を覆すアッパーカットは一体!?」
大河の右が迫る龍峰はそう称し・・・
「あれは・・・あの右のブローは・・・」
そのブローを知っている澪。
大河の拳が龍峰の顎を捕えた瞬間。
「!?」
龍峰の顎に大河の拳が寸前で止まっていた。
アッパーカットの体制のまま大河は意識をなくしていた。意識が無いにもかかわらずその視線は闘志があり龍峰をまっすぐ見ている。
すると檄がリングに降り大河の状態を確かめ宣言した。
「ティグリス!戦闘続行不能!よって勝者!龍座・龍峰!!」
「虎!」
檄の宣言と同時にリングに駆けだす澪。大河を肩にかけ医務室に向かった。
日が暮れ夜になると医務室で大河は目を覚ました。
来たるべき闇闘士との戦い方を感じ取り荷物を纏め始めた。すると背後から声が・・・
「行くの?」
「ミヨ」
澪だった。
「ミオだっつうの・・・挨拶くらいしてもいいんじゃない?・・・一応相棒なんだし」
「あぁ・・・悪い・・・行こうと思ったんだけど・・・もう暗いし・・・」
ザックと聖衣の箱を担ぎパライストラの門から旅立とすると・・・
「んじゃ・・・さっさと行きましょ」
「ミヨ・・・お前
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