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ハイスクールD×D混沌竜のドラゴンスレイヤー来る!!
第9話 イッセーの苦悩と成長
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ーのことを頼んだ。

「アーシア、わるいがまた頼むわ」

「はい、イッセーさんしっかりしてください!」

 ジオはアーシアから離れた所に座り込んだ。

「ふう」

「・・・・・・・また派手にやったわね」

「うふふふ、おつかれさまです」

 休んでいるジオのもとにリアスと朱乃が来る。

「どうも、朱乃さん。それと部長、ドラゴンの修行はこんなもんですから」

「もうその事はあきらめているわ。それで、修行の方は如何なの?」

「・・・・・まだまだだな。持久力とタフさと危険察知能力は上がったが肝心なものがまだ駄目だ」

「肝心なもの?」

「そう、肝心なもの」

 ジオは真剣な表情でイッセーを見た。その真剣な顔を見てリアスたちはそれ以上訊けなかった。
 それからイッセーも復活したので、そこで今日の修行も終わった。












 レーティングゲームにむけての修行をはじめて数日たち、今日の修行終え皆が就寝するなか、ジオは一人起きて考え事をしていた。
 数日たったが、今のままじゃイッセーは強くなれないな。自分のカラを破らないかぎり。
 これまでの修行でイッセーは多少は強くなった。上手くやれ祐斗や子猫とも相手にできる程度に。だが、イッセー本人がそれを否定している。
 イッセーははっきり言うと、才能が無い。剣も格闘技も魔力もてんで駄目だ。さらに、周りとの実力の差を見せ付けられて精神的にも落ちこんでいる。
 実力差は仕方がない。最近悪魔になった奴が数年も悪魔をしている相手より強くなるなんてアニメやゲームじゃないんだからあたりまえだ。

「それに、ドラゴンの力を引き出すのに必要なのは才能じゃないから・・・・・はぁ、水飲むか」

 おれはベットから起き上がり、台所に向かった。
 リビングに灯りがついていた。
 誰かお起きているのか?

「――――フェニックスは俺を笑ったんです。『宝の持ち腐れ』、まさに俺のことじゃないですか」

 リビングから聞こえてきたのはイッセーの悲痛な声だった。
 俺は足を止めた。聞こえてくるイッセーのすすり泣く音。イッセーの心情を表していた。
 イッセー・・・・・・。
 俺は自分の思っているよりイッセーが追い詰められていると気付いた。
 それに気付けなかった自分が情けなく思える。

「自身が欲しいのね。いいわ、あなたに自信をあげるわ。ただ、いまは少しでも体と心を休ませなさい。眠れるようになるまで私がそばにいるから」

 部長の声もする。どうやら部長も一緒にいたようだ。
 ・・・・・部長にまかせるか。
 俺は覚られないように部屋に戻った。






「ブーステッド・ギアを使いなさい、イッセー」

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