第三十三話「協会娘がオカ研部にinしました」
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でね、やぶれかぶれで転生させてもらった。この学園にも編入することになっている。クラスはそこの赤龍帝と同じクラスだそうだ。新人だがよろしく頼む」
そう、なんとゼノヴィアが悪魔として転生したんだ! 消費した駒は一つだけで大丈夫だったらしい。あくまで価値があるのはデュランダルであって、彼女自身はあまりすごくないのかな?
ちなみに聖剣は協会に返したらしい。もともと協会が所有しているものだからな。
この場にいないイリナは砕けた聖剣とハルパーの遺体を持って教会に帰還したようだ。神の不在をしらないのはあの場にいなかったイリナだけだからな。世の中知らなくてもいいことってあると思うんだ。
まあ、なんにせよ、デュランダル使いが仲間になったんだ。ちょっといざこざがあったけど、これからよろしく頼むぜ!
「デュランダル使いが眷属になったのは頼もしいわ。これで裕斗とともに騎士の二翼が出来たわね」
優雅に微笑む部長。ゼノヴィアが木場の前に進むと手を差し出した。
「我が聖剣デュランダルの名に懸けて、聖魔剣使いであるキミと再び手合わせがしたいものだね」
「いいよ。今度は負けない」
木場も笑顔で握手に応じる。熱いなにかを感じるぜ。
それを確認したゼノヴィアは部室を後にしようとするが、その背にアーシアが声をかけた。
「あの、ゼノヴィアさん。今度の日曜日に皆さんで遊びに行くんです。ゼノヴィアさんもどうですか?」
松田、元浜、桐生、小猫ちゃん、木場、アーシア、俺の七人で遊ぶ予定を少し前に立てた。半日ぶっ通しで遊ぶ予定だ。
振り返ったゼノヴィアは少しだけ驚いたように目を見開いていたが、ふっと苦笑する。
「……いや、今回は遠慮しておこう。ただ――」
「ただ?」
可愛らしく首を傾げるアーシアに優しい眼差しを向ける。なんだ、そんな目もできるのか。
「今度、私に学校を案内してくれないか?」
「は、はい!」
アーシアも笑顔で応えた。友達になれるといいな、アーシア。悪い子じゃないってことはここ数日でよくわかったし。
今度こそ部室を後にするゼノヴィア。部長が手を叩いた。
「さあ、あなたたち。全員そろったのだから部活動再開するわよ!」
『はい!』
全員が元気よく返事をすると、久々に部室内が喧騒に包まれた。
これで、後はレイが揃えば元通りだ。
早く帰ってこいよ!
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