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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0378話
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いかな」
「じゃあ、行ってくるわね」
「行ってきます」

 ペコリ、と頭を下げて部屋から出て行く千鶴と茶々丸を見送る。

「あー……でもさぁ。このまま魔法世界で皆を捜して合流するとなると1ヶ月や2ヶ月じゃまず無理だよね」

 千鶴と茶々丸が去ってから数分。ポツリ、と円の呟く声が部屋へと響いた。

「まぁ、そりゃそうでしょ。魔法世界がどのくらい広いのかは分からないけど、1ヶ月や2ヶ月じゃ日本だって回れないわよ? それも人を探しながらなんて」
「だからよ! もしそうなったとしたら……私達、麻帆良に戻ってもまず確実に留年よ!?」

 あー、なるほど。確かに円達にはその問題があるか。俺が3-Aにいるのは方便のようなものだし、そもそもこの世界の住人ではないんだから留年しようと何だろうと気にしないのだが……と言うか、中学校で留年ってあったか? いや、以前病気か何かで中学生が留年云々という話を聞いたような覚えもあるから恐らくあるんだろう。

「せめてもの救いは、近右衛門がいる事だな。もしかしたら魔法関係のトラブルという事で何かの救済措置があるかもしれないし」
「と言うか、クラスの半分以上が魔法世界に来てるんだよね。そうなると2学期が始まったら3-Aはクラスの半分以上が欠席続きになるような……」
「おまけに担任のネギ先生すらもいないという有様だったりするのよ?」

 円のその言葉を聞き、脳裏に浮かぶのはクラスの半分以上の席がガラガラのままで授業を進める3-Aの姿だった。円の言葉通りに担任であるネギもこっちにいるとなると代理の担任は高畑だろうか? いや、魔法世界で次世代の英雄とも言えるネギが行方不明になっているのだ。こっちでは色々と有名だという高畑も当然忙しくなる筈だ。そうなると……

「新田か源が担任代理か?」

 新田、という名前が出た途端に円と美砂は顔を顰める。

「ちょっと、円さん、美砂さん。新田先生は生徒思いのいい先生ですわよ。そんな顔をする事はないでしょう」
「それはあやかが品行方正だからそう思うだけだよ……」
「まぁ、アクセル君やネギ君が絡むと一変して新田の世話になるんだろうけどね」

 基本的には問題児という訳でもない円と美砂だが、それでもやはり生活指導の新田は苦手らしい。……まぁ、問題児では無いと言っても3-Aの存在自体が問題児クラスだしな。
 そんな風に会話をして30分程。千鶴達はまだ帰ってこないが、小腹が空いてきた頃合い。美砂に頼まれて、空間倉庫から超包子でまとめ買いして放り込んであった肉まんを取り出して皆で食べる。

「んー。まさか魔法世界に来て超包子の肉まんが食べられるとは思わなかった」
「アクセル君の空間倉庫万歳よね」
「でも、千鶴さんを待たなくて良かったのでしょうか?」
「大丈
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