魔法先生ネギま!
0378話
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能性は高い。
「……やっぱりなるべく早くこの街を出た方がいいな。飛行魚のチケットは……」
そうか、俺がチケットを買うとミノタウロスに見られたみたいに変な目で見られる可能性があるか。
あやか、千鶴、円、美砂、茶々丸の順に眺め……
「千鶴、なるべく早い内に飛行魚のチケットを5人分買ってきてくれ。一応外に出る際には護衛として茶々丸も頼む」
「ええ、わかったわ」
「はい。お任せ下さい」
俺の言葉に頷く千鶴と茶々丸。だが、それに疑問の声を出す者もいた。
「アクセル君、チケットを買いに行くのなら別に私でもいいんじゃないの?」
「チケットを購入する以上は年上に見られた方……が……」
美砂の言葉に、最後まで言葉を出す事は出来無かった。何故ならいつの間にか……本当にいつの間にか俺の横に気配も出さずに立っていた千鶴が笑みを浮かべて俺を見ていたからだ。
「ホホホホホ。アクセル君、私がどうしたのかしら?」
ゴゴゴゴゴ、とでも表現出来そうなプレッシャーを放ちながら、それでも口元には穏やかな笑みを浮かべている千鶴。拙い拙い拙い。
頭の中で色々と千鶴を落ち着かせる言葉が浮かんでは破棄され、そしてまた思い浮かび……
「ほ、ほら。千鶴は人当たりがいいだろう? だからチケットを買う為の交渉……とまではいかないが、そういうのを経験しておいて貰いたいんだよ」
「あらあら、今日の所はそういう事にしておきましょうか」
クスクスと笑いながら謎のプレッシャーを引っ込める千鶴。その様は実は千鶴だけでリッチ相手にも勝てたんじゃないか? と思ったのは内緒だ。
そんな風に考えていると、再びチラリ、とこちらへと視線を送ってくる千鶴。思わず後ずさりかけるが、幸い千鶴はニコリとした笑みを浮かべるだけだった。
「じゃあ、早速だけど今から動く事にするわね。茶々丸さん、護衛をお願い出来るかしら」
「はい、千鶴さん」
「アクセル君、切符代をお願い」
「あ、ああ。幾らなのかは知らないから、ちょっと多めに持っていってくれ」
空間倉庫からドラクマの入っている袋を千鶴へと手渡す。
何せ非合法の奴隷売買組織がのさばっている場所だ。普通に金を懐に入れておいたらいつの間にか無くなっているなんて可能性もある。それなら最初から空間倉庫に入れておけば盗まれる心配はないだろう。
「それと、さっきの話に出ていた地図も頼む。後は着替えなんかの必要そうな日常品も一応買ってきた方がいいな。これからどのくらいの期間、魔法世界にいないといけないのかは分からないし」
「あ、買い物とか私も行きたいなぁ……」
「美砂さん、さっきの事を考えると余り大人数で外には出ない方がいいと思いますわ。必要な物は千鶴さんにお任せしましょう」
「……しょうがな
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