第二部 文化祭
第22話 調理実習
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の頬は、少し赤かった。
「……ほら、できたよ」
アスナは出来上がった卵焼きを俺に見せ──って、え。
「……今回の調理実習は卵料理だったらなんでもいいんでしょ?」
アスナが黒板を指差して言った。どうやら本当に、卵を使うならなんでもよかったらしい。
「だから、ウエボス・ランチェロスを作ったの」
「この短時間で!?」
「ええ」
──この際、料理でも閃光なアスナが作ったウエボス・ランチェロスのことはおいておいて。
……………。
「卵焼きじゃなくてよかったなら、俺の苦労はなんだったんだよ……」
別にスクランブルでもよかったじゃないか。
「アスナ、なんで言ってくれなかったんだよ」
「どうしても卵焼きが作りたいのかなと思ってたよー。まさか、先生の話聞いてなかっただけだったなんて。まあ、お詫びと言ってはなんだけど」
「え、お詫びって」
アスナが口にウエボス・ランチェロスを突っ込んできたので、俺の言葉は中断された。
「……美味しい?」
アスナが首を傾げて訊いてくる。
あまりにも突然の出来事に、俺は頷くしかなかった。
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