第7話 遠山家の奥義
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礼を言ってきた。
俺はその笑顔に、さっきまでの顔と相まって、そんなかなめの珍しくしおらしい笑顔に不覚にも、少し顔が熱くなってしまった。
そのことをかなめにバレない為に俺は、
「しかし、それにしても……やっぱりコタツは眠くなるな」
と言って、少しわざとらしく話を逸らし、寝転がる。
「お兄ちゃん?」
「ほら、かなめも横になってみろ。だんだん眠くなってくるぞ……もうすぐメシだから本当には寝れんけどな」
「え、でも……」
「いいから。お前も半分は日本人なんだから、日本の家庭的なことも知っておけ」
コタツで横になって寝るのが日本の家庭的な面なのかは断言できないしれんが……少なくとも俺はコタツがあって入ったら眠くなるので、そう言っておく。
「わ、わかった」
かなめも躊躇いながら、俺の言ったように横になる。
すると――
「あ、ホントだ。ホカホカして気持ち良さと、横になった重力からの解放感で、なんだか眠くなってくるね……」
向かい合って座っていた為、横になったらお互いに姿は見えず声しか聞こえないが……かなめの声からして眠さが感じられた。
そしてそのまま横になること数分……俺はさっきまで足を伸ばしていた位置を変えようと、足を動かすと――
――むにゅ……
「あっ!」
――足の先に柔らかい感触と、脹脛にハリのある柔らかい感触……それと同時にかなめの驚いたような声がした。
なんだ、と思い、少し足を動かしあたっているモノを確認する。
「あ……あっ、んっ、お、お兄ちゃん……ちょっと……っ――」
俺が足を動かすのと一緒にかなめの声が、だんだんヘンな感じになっていくのが分かる。
(……まさか……!)
なんかヤバいと思い、急いでコタツを開けてみると……
(――なっ!)
なんと、俺の足がかなめの足の真ん中……しかもスカートの中に足のつま先が当たっていた。
さらに俺の足で東池袋高校のスカートがめくれて、奥が見えそうになっている。
いや、正確には俺の脹脛に当たるかなめの太股から分かるように、普通は見えているはずなのだが……
俺の足が、かなめのスカートの奥の部分に当たりながら被さり、見事にスカートの奥が隠されていた。
そのことに気づいた瞬間、俺はヒステリアモードでもないのに橘花を使ったんじゃないかと思うくらいの速さで足を引き、コタツに座りなおす。
それと同時に身体の真芯を確認する。
(あ、危なかった……)
少しヤバめだった。ギリギリ甘ヒスになりかけていたが……相手がかなめのおかげか、すぐに収まりそうだ。
もし完全にヒスっていたら、俺は自分で自分に何をしたか分からんぞ。
「かなめ、悪かったな」
真芯を
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