第一章
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仮面ライダーフォーゼ 自分の手で
天川高校を卒業してからだった、如月弦太朗は城南大学に入っていた。そこにはいつもの面々も一緒だった。
大文字隼に風城美羽、、歌星賢悟、城島ユウキ、朔田流星、ジェイクに野座間友子もいる。如月は大学の喫茶店の中で彼等と共にいるがジェイクと友子にはこう言った。
「御前等どうしてここにいるんだ?」
「いや、来年この城南大学を受けるつもりですから」
「それでなんです」
二人は明るくコーヒーを飲みながら如月に答える。
「見学の為にもこうして来てるんです」
「そうしています」
「そうか、けれどこの大学って入るの難しくなかったか?」
「君は確かテストで四点を取っていなかったか?」
歌星が二人に忠告する如月に突っ込みを入れる。
「それを考えると」
「俺は推薦入学だったんだ」
如月はこう答える、見ればジェイクと友子以外は普通の私服だ、ただ美羽もユウキもズボンである。
その私服姿の如月がこう言うのだ。
「だから大学に入られたんだ」
「推薦か」
「ああ、それでだ」
「実は私もです」
ユウキもそうだという、笑いながらの言葉だ。
「私も推薦入学です」
「俺は普通に受験をしたが」
「俺もだ」
歌星だけでなく朔田もそちらだった。
「しかし、推薦でも大学に入ればだ」
「勉強はしないとならない筈だが」
「ああ、ちゃんとしてるからな」
如月は腕を組み笑顔で言い切る、充分そうしているというのだ。
「それはな」
「確か教師になりたかったな」
「今からその勉強をしている」
歌星に笑顔で答える。
「頑張っているからな」
「私もです、宇宙に行きたいですから」
ユウキもユウキで笑顔で語る。
「毎日勉強してます」
「それはいいことですね」
ジェイクは二人の話を聞き笑顔で応えた。
「先輩達も夢があるんですね」
「ああ、夢があればそれに向かうだけだからな」
「後は頑張るだけですよね」
二人は大学生になっても前向きだ、このことは変わらない。
「しっかりと勉強していい先生になるぞ」
「宇宙に行きますから」
二人で笑顔で話す、そうしたのである。
仮面ライダー部の面々は今も幸せにしている、だがだった。
その彼等が喫茶店で楽しく過ごしている最中にだ、大文字がそれまでの仲間と話す笑顔を真剣なものにさせて如月と朔田に問うた。
「ところで最近戦う相手はどうなんだ?」
「グリードか?ホロスコープスはいなくなったからな」
「しかしあの連中も最近は出なくなった」
「今は平和だ」
「本当に戦い相手もいない」
「そうだな、何かすぐにでも出てきそうだけれどな」
大文字はこうも言うのだった。
「今のところはな」
「出て来ないですよね」
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