37限目 もうひとつ
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「吉井。頭大丈夫か?」
「土御門か、うーん、良いとはいえないよ」
「全く無茶しすぎだぜよ」
「ハハハ、ごめんね」
「ごめんではすまんぜよ!!後少し能力を使っていたら吉井の脳はダメージを負うことだったぜよ!!自分の身もしっかり管理してほしいぜよ」
「本当にごめん。でも勝ちたかったんだ。大事なものは失いたくないから」
試験召喚大会の決勝戦の一方通行対吉井明久の対決は死闘の末吉井の優勝で清涼祭は幕を閉じた。試験召喚大会が終わって、観戦していた生徒、教師、部外者は校舎の中にはいっていった。
「明久!!」
といきなり明久の後ろから懐かしい声が聞こえた
「雄二!!」
話しかけてきたのは半年前まで悪友だった雄二だった。雄二は半年たっても変わっていなかった
「明久、無事優勝したんだな!」
「ありがと、雄二。ところで何か僕に用でもあるの?」
「ああ、実は、翔子たちがお前に感謝したいっていいだしてな?清涼祭がおわったら翔子の家でやる打ち上げに招待するっていってるんだが・・・・どうする?」
「それってもちろん姫路さんいるよね?美波とか」
「ああ。いつものメンバーは居るぞ」
その『いつものメンバー』は少し違っていた。今は明久がいたところには三年の高城がいた。それもあるのだろう。明久は雄二たちの誘いを断った
「そうか。わかった。姫路には会わないのか?」
「会わない。もう姫路さんにとって僕は過去の人だから。もし僕が行って高城先輩との関係が終わったら大変だからね?そういえば美波のほうは?」
「島田、、は、相変わらず清水がどっぷりだから男子が近づけない状況だ」
清水は最初は清水なりに励ましていたのだが日に日に目的は変わり、そしてエスカレートしていき今にい至っているとの事
「おいバカども!!」
明久と雄二が話している中ある一言が二人の会話を遮った
「学園長!!」
そこにいたのは緊急会議を終えてやって来た学園長の姿だった
「暗号は解けたのかい?」
「暗号?何それ?」
「とぼけるんじゃないよ!!あんたが『任せてくて』って言ったんだろう!?」
明久は急いでポケットの中を探すと暗号の紙が見つかった。
「ヤバイ、忘れてた」
「急いで解いておくれ!!時間がないんだ!!」
「ちょっと待ってよえーと『上についたふた。もう一つの「にく」。下の小さい子供。道がない遠くに国がある』かぁ、多分これは最初のと同じ解き方でいいと思うんだ」
「最初のってお前あれ解けたのか!」
「うん、まーね」
それを聞くと雄二は絶望したかのように膝をついて悔しがっていた
「明久に負けただと。このバカに??なんて恥だ」
恐らく心でつぶやいてるつもりだろうけどしっかり言葉に出ていた
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