暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
五十七話:外の世界へ
[1/4]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
「……!!」
たぶん歯を食い縛り、悲鳴も上げずに衝撃に耐えるヘンリー。
ヘンリーに庇われてほとんど痛みは無かったとは言え、それなりの振動に見舞われた私も、立ち直って口を開くまでに少しの時間がかかり。
衝撃が収まったところで、慌てて口を開きます。
「ヘンリー!大丈夫!?大丈夫じゃないよね、生きてる!?」
マリアさんから手を離し、背後のヘンリーに手を伸ばそうとしますが、まだ抱えられてて身動きが取れません。
「ヘンリー!離して!治すから!」
返事は無く、抱き締める力も弛みません。
……どうしよう、死んでたら!
ザオラルだって、まだ使えないのに!
私が、女だったから?
女だったから、必要以上に庇って、そのせいで死んじゃったんだったら
「ヘンリー!!返事してよ!!」
ほとんど叫ぶように、名前を呼んで。
「……うるせえな。生きてるよ」
……はい?
「……ヘンリー?……なに、普通に返事してんの?」
「それが、なんか悪いのかよ」
悪くは、無いよ。
このタイミングでなければ。
「……普通に、生きてたの?」
「まあな」
「なんで、黙ってたの?」
「……これくらいの、役得。いいだろ」
役得。
と、いうと、私がマリアさんに対して思ってたような、アレですね。
うん、悪くは無いよね。
身を呈して守ったわけだから、決して悪くは無いよね!
と、いうことはこの場合、ヘンリーにとっての対象は私なわけで。
マリアさんには一切、触れさせてない以上。
コイツはその昔、というか出会ったその日に、自分はロリコンでは無いと言い放ったわけで。
そして十年経った現在、私は確実に、ロリの範疇を越えている。
美少女くらいならまだ呼べないことも無いだろうが、まず間違いなくロリでは無い。
それどころか、イケメンのヨシュアさんもニコポで引っ掛けてしまうような、美女に成長したわけでして。
どれだけ残念な中身を露呈していようとも、美女には違いないわけだ。
外
(
ガ
)
見
(
ワ
)
は。
例え、昨日まで隣に寝てて、なにも起こってなかったとしても。
外見だけなら、十分に、そういう対象足り得るわけだ。
と、極めて論理的に状況分析を進める私を抱き締めていた手が、妙な動きを始めます。
「……」
無言で、肘を腹に打ち込む私。
「ぐっ……!!……殺す気か!生きてるけど、ダメージは受けてんだぞ!」
「生きてるじゃん、今も。セクハラは犯罪です」
犯罪誘発がどうのとか言って、私をお兄さん方から遠ざけたんじゃなかったのか。
「殺しは、しないけど。眠らされたくなかったら、妙なことしないでね」
「……
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ