プロローグ
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「こいつは災いを呼び寄せる!!」
誰がそんな事を言ったんだ…
「殺せ!!殺してしまえ!!」
やめろ…
「こんな化け物を見てると気分が悪くなるわ…」
やめろ…やめろ…!
「近寄るな!!化け物の分際で…」
やめてくれ…もうやめてくれ…
「死ね!!化け物!!」
やめろーーーーーーーー!!!!!!!!
「!?ハァ…ハァ…またこの夢か」
俺は何時もこの夢にうなされながら眼を覚ます。
それが朝の始まりだ。
この方法でしか朝を感じる事ができないのだ。
俺のいる場所は太陽の光の届かない暗闇に覆われ何も見えず何も聞こえない。
それもそのはずだ、此処は地中の奥深くなのだから。
俺はこのような日々を過ごし、もう1億年は経っているだろう。
俺は生きる事から逃げるなと言う父上の言葉を背に今まで生きてきたがもう限界が近いようだ。
まぶたが重くなってくる。
「俺は…此処で終わるのか…」
この言葉が最後の言葉となった。
〜とまる森〜
木々の生い茂るこの森で不思議な事が起こった。
突然森の一ヶ所が光だし光が収まると其処には銀色の毛並みをした普通では考えられない位の巨大な狼が横たわっていた。
そして突然狼が眼を覚まし自分の体や周りの物を見始めた。
「何処だここは!?俺は間違えなくあの場所で死期を迎えたはすだ!!」
彼が見たのは知らない森にいる自分の姿だった。
「何故…こんな事が」
彼、いやフェンリルの疑問に答える者は居なかった。
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