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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
五十五話:初めての美女タイム
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「仕事はどうした!勝手な行動をして、なんのつもりだ!」
そうか、上の指示に逆らっても、来てくれたのか。
あとのこともあるし、ここはバラしてしまうか。
「ヨシュアさん。大丈夫です。彼は、味方です」
「な……!?どういう……それに、私の名前を、なぜ」
あ、しまった、聞いてなかったか。
「私たち奴隷を粗末に扱わず、気遣ってくれる方なので、覚えていました。だから、信じられたのです。試すような言い方をして、すみませんでした」
嘘を吐くときは、真実を織り交ぜて!
基本ですね!
早いうちからチェックしてたのは、本当ですよ!
「彼らの助けがあったから、私たちはそれほど苦しまずに、これまでやってこられたのです。……見送りに、来てくれたの?」
ヨシュアさんに説明を終え、駆け込んできた魔物(人間に擬態)に声をかけます。
「……ドーラ様!これを!」
息を切らしながら、袋を差し出してくる魔物(人間に擬態)。
「これは?」
「ドーラ様の、お荷物です!お預かりしていた!」
ああ、そんなものもあったね。
ゲームではヨシュアさんがタルに入れておいてくれたはずだけど、上の目にも触れないように、きちんと保管しておいてくれたのか。
「ありがとう。最後まで、面倒かけるね」
「面倒などと、そんな!こちらこそ、今までありがとうございました!」
「自分のためにやったことだから。お礼を言われることじゃない」
一方的に服従させて、いいように使うとか。
ホント、お礼言われるようなことはなに一つしてないんですけど。
……酷いな、私!
今さらながら!
「それでも。ドーラ様にはそれだけのことでも、私は、私たちは、幸せでした」
「そうか。それなら、良かった。なら、迷惑ついでに、頼んでもいいかな」
「迷惑などと!勿論です!」
「あとのこと、よろしく。できるだけでいいから」
「はい!力の限り!」
「できるだけで、いいんだよ。死んだら、ダメだよ」
「はい!肝に命じます!」
うむ、なら、良し!
懐に入れた相手に、人間も魔物も無いからね!
奴隷仲間のみなさんのためとは言え、コイツを犠牲にするわけにはいかんよ。
「ドーラさん。そろそろ」
「そうですね。それじゃ」
「ドーラ様!最後に、これだけ!」
お?なんだ、なんだ。
変な死亡フラグ的なものなら、やめてほしいんですけど。
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