論理回路と幻想殺し
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飯食って寝るだけだったんだがな!!!」
突然のイレギュラーの出現に、俺は大笑いをしていた。・・・やはり、予定調和の出来事ばかりというのも、新鮮味がなくて詰まらないのだ。この能力を嫌っている訳ではないが、それでも刺激が欲しいと感じてしまう(ただ、この能力を使わなかったから突発的な事故に合って死にましたでは笑い話にもならないので、能力を使うことを止めはしないが)。
「さて・・・この後の俺の運命は・・・!?」
あの男たちの事を追う事に決めた俺だったが、まずは論理回路でズレてしまった未来を視直す。・・・が、
「視れない・・・!!!」
緑色をした0と1の列。俺は、それを計算式に当てはめることで未来予知を可能にしている。・・・しかし、あの男が走った後の空間の0と1が、乱れまくっているのだ。0と1が入れ替わり続ける。こうも頻繁に変化していては、演算が追いつかない!!!
「・・・クハハ。面白くなってきたじゃん!!!」
俺は、自分の常識が一切通用しない不思議な男の後を、走って追う事にした。・・・本当に久しぶりに味わう、『未来が分からない』という不安と新鮮さを心に抱いて。
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