魔法先生ネギま!
0377話
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がいい宿を教えてくれたから今日はそこに泊まりましょうか」
「千鶴、その、泊まるのはいいんだけど……私達お金持って無いわよ?」
円の言葉にピタリと俺達の動きが止まる。
魔法世界との空港ともいえる場所で強制転移させられたのだから、当然向こうの金をこっちの金に換えてはいない。そしてリッチの迷宮にも特に金目のものは置いてなかった。
いや、研究資料とかはそれなりに貴重だろうから売れば金になるのか? そう思って脳裏に空間倉庫のリストを展開して眺めていく。
そして目に入ってきたのはそれなりの数の剣。
そう言えばスケルトンやリビングアーマーから剣を奪って来たんだからこれを売れば取りあえず一晩程度の宿賃にはなるだろ。
「円、大丈夫だ。スケルトン達から奪った剣が大量に余ってるから、それを売れば今晩の宿代にはなるだろ」
「あ、そう言えばスケルトンから剣を奪ってたわね。アクセル君、ナイス」
美砂が嬉しそうな笑みを浮かべて頭を撫でてくる。
「じゃあ、早速お金を作りに行きましょうか。牛のおじさんから聞いた話だと一人で一泊80ドラクマらしいわよ」
「ドラクマねぇ。具体的にどのくらいの価値があるのやら」
さすがに魔法世界の通貨については詳しくないので、街で売ってる商品の相場とかを調べておいた方がいいだろう。
「おっと、そこの坊ちゃんと嬢ちゃん達。武器の売り先を探してるのかい?」
そんな風に武器の売り先を考えている俺達へと再び掛けられる声。
その声の主は背の高さは10歳の俺とそう大して変わらず、麦わら帽子のようなものを被って顔を隠している人物だった。麦わら帽子を突き出すようにして伸びているウサギのような耳が特徴的だ。ただ、その声は声変わり前まで戻った俺のような声ではなく、声変わりを経験したと思われる低い男の声だった。
……口調は微妙に軽い感じだが。
まぁ、ミノタウロスやら獣人やらもいるんだから、こういう種族がいてもおかしくはないんだろう。
「ええ。どこかいい場所を知ってますか?」
「へへっ、お嬢ちゃんのような美人さんにそう言われちゃ張り切らねぇといけないな。俺が取っておきの場所を紹介してもいいぜ」
「本当ですか? 助かります」
「おう。ほら、こっちだこっち。坊ちゃんや嬢ちゃん達もはぐれないように付いてきな」
そう言って先を歩いて行く男。だが、俺がその男の背へと向ける視線は自分でも分かる程に冷たくなっていた。
「アクセル君? どうしましたの? ほら、早く行きませんとはぐれてしまいますわよ」
あやかが俺の手を握って男の後を付いていく。時折俺達がいるかどうかをチラリ、チラリと確認しながら進んで行くのを見ながら、あやかの背後へと移動して前を進む男の視線から隠れる。同時に空間倉庫からパ
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