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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick43_“太陽の息吹”(プロミネンス) だよ
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信乃の背後の景色が突然、歪んだ。

しかし信乃自身には大きな変化はない。

唯一の変化はA・T(エア・トレック)が変形している事だ。




  炎の玉璽(レガリア)

左右のA・Tの全ホイール、合計4輪が展開し変形した。

ホイール軸を中心に外側に開かれたそれは、次の瞬間には超高速回転をして
残像すら見えなくなった。

しかし超高速回転による摩擦が円状の光を生み出して

まるでホイールが炎の輪へと変わったように・・・・





信乃は学園都市に来てから、2つの玉璽(レガリア)を使用していた


VS 高千穂

 幻想御手を持つ、スキルアウトのボス

 牙の玉璽を使って切り刻んだ


VS AIMバースト

 幻想御手の暴走により出現した、複数の能力を持つ怪物

 轟の玉璽を使って轢き潰した



確かに玉璽を使った。

だが、どの場面でも玉璽は変形、展開だけはしていなかった。

それは今までは封印された(レガリア)の片鱗を使っただけにすぎなかった。


玉璽の真の力の開放、玉璽の展開。

相手がプロのプレーヤーだから、というだけが理由ではない。

全力で相手をしないと気が済まない。ただそれだけ・・・・


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「ななななんだ!? 景色が歪んでいる!?」

キュモールの驚いた声が響く。

歪んだのは背景だけではない。信乃自身も歪みに巻き込まれるように
姿が見えなくなった。

球鬘(たまかずら)矢率器(やりつき)は消えた事に警戒したが、たった数秒で元のように見えるように警戒を少し緩めた。

「・・・伝わってくるのは熱気。

 おそらく足の装置で熱を出しての蜃気楼や陽炎、といったところか」

矢率器は冷静に判断する。だが、内心では焦り、体は熱気に当てられていた。

「腐ってもプロのプレーヤーってか。

 さて、お前が言っている人類最速の請負人ってやつが俺なら、
 あんたらの秒殺は決定なんだよ」

「ふ、ふざけたこといって「キュモール様、お下がりください」 球鬘!?
 君も僕の邪魔をするのか!?」

「キュモール様、あなたも絵鏡の直系血族であれば聞いた事があるはずです。

 数ヶ月前に起こった、宿木(やどりぎ)の事件の事を」

「知るか! 僕に関係ない話をするんじゃない!!」

「・・・・宿木は匂宮の分家の一つ。規模でいえば五十三家でも実力を持った方です。

 しかし、たった1人の人間に潰されました。1日で」

「それがどうしたって言うんだ! いいから早く殺せ!
 僕は姫君とのお楽しみを待ちきれないん
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