銀河英雄伝説〜逆転の人生
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の末娘である上に、父テオドールも先々々代33代皇帝オトフリート四世の孫にもあたる為もあり、非常に皇室との繋がりが深いのだ。
その為に、私も生まれながらにして、現皇帝フリードリヒ4世の娘、アマーリエ皇女、クリステーネ皇女の婿候補の一人と御せられているらしいのだが、5歳で婚約者ができるかもとは、前世では考えられない事だ。
帝国と叛徒を調べて判った事だが、私の記憶にある帝国と同盟とは違う所が多数有る事が判った。
第一に、銀河帝国が立憲君主制の政治形態を取っている事だ、此も先祖の仕業だが。
第二に、劣悪遺伝子排除法が非常に緩い形で公布されていた。此は精神異常者、性犯罪者などの権利を認めないと言う法で、私として此でも目くじらを立てる状態だが、記憶にある劣悪遺伝子排除法よりは幾分増しと言えよう。
第三に貴族の権利がそれほど認められていない点だ。記憶にある貴族は傲慢で平民を牛馬の如く扱っていたが、此処では、貴族の権利が厳しく管理され“貴族とは平民により食べさせて貰っている存在である。その為に率先して戦場に立つべし”と言うルドルフ大帝以来の訓辞が生きている為、貴族は率先して軍務に付き、最前戦へ向かう、その為に貴族の戦死率が平民に比べ大きいのが特徴だ。
更に、帝国では社会保障も充実し、平民と貴族との通婚すら許可され、毎年数組が挙式している。貴族も平民を見下す事が無く、“貴族と言えば親同然、臣民と言えば子も同然”と言い、慈しんで居る為、平民の叛乱もなく穏やかな社会と成っている。
その為なのか、この世界の銀河帝国総人口は2500億人を越えている。此も私の妄想?の人口の10倍という量であり数が違いすぎである。
又、議会は二院制で爵位のある貴族と実績のある帝国騎士、平民などで構成される貴族院と、立候補し選挙で選ばれた帝国騎士、平民などで構成される衆議院により運営されている。彼等は衆愚政治にならないように、ルドルフ大帝廟に誓いを立ててから登院する。そして汚職などの犯罪行為をした場合は、即日その地位を失うのだ。
この様な感じで、見てみると、私の妄想の記憶にある銀河帝国と、この銀河帝国は全然違う事が判った。序でと言っては何だが、同盟を調べてみると驚くべき事が判った。
叛乱軍は自由惑星同盟と名乗っておらず、“銀河人民惑星連邦”と名乗り、評議会議長ではなく、国家書記長が党の名において人民を統治するとなっていたが、此は共産主義じゃないのかと感じたが、色々調べていく間に疑念は確信に変わった。
政治については一党独裁で、銀河解放軍なる軍隊を所持し、銀河帝国に度々戦闘を仕掛けてきている。各惑星は省という単位で統治され、各地に政治犯を収容する強制収容所があるらしいが、詳しくは判らないそうだ。
何故、此ほどの平和的な政策を行っ
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