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銀河魔女伝説シリーズの外伝や各種設定
銀河英雄伝説〜逆転の人生
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ンデリン・フォン・ヤーン”(Wendelin Von Jahnn)だ良い名前だろう」
テオドールの笑顔にカタリーナも笑顔で返す。
「ええ、良い名前です。ヴェンデリン立派に育ってね」

母親の言葉に反応したのか、目を開けたヴェンデリンが笑ったように見えた。

この日から、銀河帝国に新たなる流れが始まったとはこの時点では誰も想像出来なかった。






帝国暦463年10月

■銀河帝国 帝都オーディン ヤーン公爵邸  ヴェンデリン・フォン・ヤーン

困った、非常に困った。何故こんな事に成ったのか?神の悪戯かはたまた悪魔の仕業か?本当にどうなって居るのやら。夢でもない、此が現実だとしたら、それ以前の記憶自体が私の妄想による産物なのか?

私の名前は、ヴェンデリン・フォン・ヤーン、 帝国暦458年 4月4日生まれの5歳だ。私は銀河帝国皇帝フリードリヒ4世の甥として生まれた。私には前世の記憶がある、自由惑星同盟の軍人として銀河帝国と戦い続け、カイザー・ラインハルトとの会談の途上で地球教徒により暗殺されたという記憶が……

しかし、今は帝国暦463年、宇宙暦に直せば772年だ私が死んだのが宇宙暦800年だから、実に28年も前の事になる、時間逆行などあり得ない事なので、やはり此は私の脳が作り出した妄想なのだろうか?

5歳になり新聞室への出入りや図書室で本を自由に読む事を許可された私は、私の記憶にある銀河帝国と自由惑星同盟と、私の居る世界を比べる為に部屋に籠もって調べ始めた。その結果、驚くべき事実を知る事に成った。

私の実家ヤーン公爵はルドルフ大帝が士官学校生の頃からの友人であり、配属後も共に歩み、時には殴り合いの喧嘩もしながら、ルドルフの皇帝への道を共に歩んできたそうだ。その為に、ルドルフ大帝が自らを“神聖不可侵成る銀河帝国皇帝”と言わせようとしたときには、“阿呆、神様じゃないんだから神聖不可侵は止めとけ”と持って居たワインをぶっかけたそうだ。それでルドルフ大帝も頭が冷えて、それは止めておこうと成ったらしい。

それ以来、ルドルフの議会の永久解散未遂事件や、劣悪遺伝子排除法の骨抜化など、ご先祖様は色々と大活躍し公爵に叙せられたそうだが、その時には相当揉めたらしい。

なんでもルドルフ大帝以下群臣の殆ど全てが、ご先祖様の公爵叙爵を支持したのにも係わらず、ご先祖様だけが、“貴族なんか面倒くさい公爵なんかいらねー!”と言い、駄々を捏ねたそうで、散々説得した挙げ句に、自分じゃなく息子なら良いと言ってヤーン公爵家が誕生したそうだ。

それだけで済まずに、ルドルフ大帝の娘とご先祖様の長男が結婚した為に、我が家は皇室の藩屏として代々仕えてきたらしい。

しかもだ、私の母親カタリーナは先代35代皇帝オトフリート5世
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