論理回路
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、俺が、もしそういうことを父さんたちがされた未来を見たら・・・その瞬間、俺はお前たちの敵だ。全力で排除する。絶対、絶対にだ・・・!未来を知れる俺が、お前らに倒されると思うなよ?」
たかが小学生の子供だと甘く見ていたその黒服は、俺の言葉に驚愕していた。
「さっき、未来を見た。父さんたちが殺される未来だ。そして、俺が暗部とやらで働かされる未来。・・・いいか、俺はどちらも許すつもりはない。学園都市には行ってやる。実験にも、俺に危険が無い範囲で付き合ってやる。・・・だけど、俺は暗い仕事なんてしないし、父さんたちの事も、いつでも未来を見ている。・・・いいか、いつでもお前たちを監視しているぞ・・・!」
ちょっと演算の範囲を広げてやれば、学園都市からでも、父さんたちの未来予測は出来る。俺は、ソレが出来るだけの能力を持っているのだ。学園都市に恨みを持つ人間や組織は沢山あるらしい。俺が、もしそいつらに接触したら?例え少数でも、学園都市に深刻なダメージを与えることも不可能ではないのだ。
「・・・分かった。上にも報告しておこう。」
その黒服も頷いた。軽く論理回路を使用してみたが、その言葉に嘘はないようだ。俺は少し安心した。
黒服が帰った後。
俺は、自分の携帯電話を取り出した。
『♪〜♪〜』
電話が掛かってくる未来が見えたからだ(どうやら、怒りか何かが原因で、この時の俺は『いつ、何が起きるか』が正確に分かっていたらしい)。
鳴り始めてから数秒も経たずに、俺は通話ボタンを押した。
『やぁ、私が電話をかけるのも、未来予測出来ていたのかね?』
電話越しに聞こえたのは、男か女か若いのか老いているのかすら分からない、不思議な声。しかし、既に予知でこの言葉を聞いていた俺は、焦らず対処した。
「そうだよ。アンタが何者かなんて分からないけど、俺と、俺の身内に手を出さなければ何もしない。後、俺の自由は保証しろ。監禁生活なんて真っ平だ。そういうことでいいだろう?」
『分かった。私からも徹底させよう。何があろうと、君たちには手を出さないよ。』
「それさえ守ってくれるのなら、非人道的なもの以外の実験には付き合ってやる。」
『取引成立だ。これからよろしく、銀城新羅君。』
「あぁ。じゃぁな、統括理事長。」
『・・・!』
その言葉に、始めて動揺した相手。しかし、その動揺も、ほんの一瞬だった。
『その言葉は・・・未来の私が言ったのかね?』
「そうだ。『私は統括理事長。困ったことがあったら私に相談したまえ』なんて偉そうに喋ってたぞ。」
『・・・・・・。』
相手は、数秒沈黙した後・・・
『なら、同じ言葉を返そう
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