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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-37激情と本懐
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の、腕輪か……」
「あのとき、誘拐犯に渡したもののことでしょうか……」
「やはり、碌なことにはならなんだの。まあ、今さらどうにもならぬことではあるの。渡さなかったとて、我らが確保する等ということも、せなんだろうしの」
「よく、わからないけれど。その、黄金の腕輪、というの?昔、アリーナさんたちが、関わったものなのね?まだ、魔物たちにも、渡ってはいないようだったけれど。だからといって、探すのも、難しそうねえ。」
「そうですな。探そうにも、探す手は魔物共のほうが多いでしょうから、あちらの手に渡るのは時間の問題と考えたほうが良いでしょう。それよりは、邪悪の者共を先に倒すことを考えたほうが、まだしも現実的でしょうな」
「それなら、今までと、同じね。今までと同じで、黄金の腕輪のことにも、気を付けてれば、いいのね」


 重要そうな情報ではあるものの、当面できることは無いということで話はまとまり、一行は二手に別れて予定通り城内の掃討を開始する。
 サントハイム組は案内役として二手に別れ、平民から登り詰め城内の隅々まで知り尽くすブライが一方に、身分の違いで守備範囲の異なるアリーナとクリフトがもう一方に組む形で別れる。

 アリーナとマーニャの組み合わせにミネアが強い不安を感じつつも、戦力配分の関係上、ブライ側にはライアン、少女、ミネア、もう一方にはアリーナ、クリフトの他にトルネコとマーニャが加わる。

「トルネコさん、クリフトさん。お手数ですが、どうぞよろしくお願いします」
「大丈夫よ。アリーナさんの、お城なのだし。おかしなことも、ないでしょう。」
「それなら、いいんですけど……」
「私も、出来る限り、気を付けてはおきますが。……力及ばなかったら、申し訳ありません……」
「いえ、謝られるようなことでは……。本当にすみませんが、お願いします……」
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