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紫の嘔吐物

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『これは分離剤
 田町から寄生虫を分離させる


 離れとけよ』


「よ、よろこんで」

俺は
とりあえず ベンチの後ろへ回った


『かけるぞ』


田町は こちらを睨んで息を荒くしてる
散々 暴れていたが体力を消耗するだけに終わったようだ



一定の距離を保って
分離剤を田町へとひっかけた


「っ・・・・!?がぁっ!!」


「効いたのか?」


苦しいのか
もがくように 唯一自由な頭を激しく左右に振りだした




『おっ、出てくるぞ』



田町の口から
何かが覗く


「動物の、、脚?」



完全に田町から出てきたソレは



見た目は犬や狼のようだが
色や大きさ、体中に付いている大量の目玉を見る限り

俺はこんな生き物なんて知らない


「ちょっ!?なにこれ!!これが虫?
 なにが赤ちゃんだよ!めっちゃデカイよ!?」


軽く大人3人は乗れそうだ


『よし、分離完了、ではでは駆除させて頂きます』


目の前の生き物は
鼻をヒクヒクさせながら

尋常じゃないほどの涎を 垂れ流していた






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