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隣に座り
まず 名前を聞いてみた


おっさんはツクバって名前らしい


ツクバさんは
着流しの何処に入れてたのか分からないが

袖や懐から
たくさんの薬品が出てくる出てくる


『田町っていったか?』

「うん」

『田町にはな、寄生虫がとり憑いてる』

寄生虫といえば
その名の通り 他人に寄生して生きる虫のことだろうか


子供の頃 カマキリに寄生してた
ハリガネムシ? か何かを見たのを思い出した

あれはけっこうなトラウマだ


「俺 寄生虫きらい、なんだけど、、、」


田町の中に虫がいる、、
考えるだけでおぞましい


『まー普通の寄生虫とはちょっと違うがな』


話しながらも
手元では いろんな薬品を混ぜている

量ってる様子は無いが その動きに迷いは無い



「違うって?」



『この寄生虫は目に見えない粒子状をしててな
 個体としては生命力が弱い
 多くは寄生する前に消滅してしまうんだよ

 だが一度寄生すればジワジワと成長していき
 粒子状だったものが様々な形へと変貌するんだ』


これは思ってたよりも難しい話のようだ
足りない脳味噌を必死に働かせて 話を聞く


『で、田町を見た感じ
 形が形成されて 自我を持ち始めてる

 このままだと自我を全て喰われて
 田町は精神的に死ぬことになる』



難しくて理解できてない部分が多い
唯一理解し、残ったのは 死という言葉


「ーー田町 死んじゃうのか」



『ダイジョーブだって まだ赤ちゃんみたいなもんだし
 助けてやるって言ったろ?』


助かるのか、、良かった、、、


「田町を頼む」


『任せときんしゃい』

俺の頭に手を置いて
二、三度ボンポンすると


出来上がったらしい薬品を掲げた




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