Decouverte et la disparition
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結局何一つとして分からないまま、少年は眠りについたのであった。
そして翌日、ユーラは目覚めるとすぐ畑の世話を終え、急いで長老の住む家に向かった。
「長老!」
長老の家の扉の前で叫ぶ。
「何だ、どうした。」
40代ほどのがっしりとした男が出てくる。
「長老に用があるんです...!」
「おお、そうか。入れ。」
男に案内され入った部屋では、長老が椅子に座って窓の外を眺めていた。
「.....この島の歴史じゃよ...」
そう誰に言うでもなく呟いた言葉に、ユーラは突っかかりを覚えた。
「あの...」
「分かっておる。座れ。」
そう言うと長老は振り返り、ユーラの目を見つめた。
ユーラは何か気持ちが悪かった。
長老に心の奥まで見られている気がしたからだ。
「えっと...」
ユーラが言いかけると長老は何も言うなと言いたげに目を細めた。
少しの間沈黙が続いた。
そして長老はこう言い放った。
「君は今、檻の中にいる。」
「っ!?」
ユーラは驚きのあまり立ち上がった。
「しかしまた、そこは檻の外でもある。」
「長老、どうしてそれを...?!」
ユーラが問うと長老はゆっくりと立ち上がった。
そして話し始めた。
長い──―歴史を────
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