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少年は旅行をするようです
少年は剣の世界で城を上るようです 第一層
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Side 愁磨

「皆でロープレだ!!」

「なぁに、また新しいゲーム?と言うか、テイルズみたいな"みんな"はいらないわよ?」

「大丈夫、今回はネトゲだから!」


ノワールとグチグチ言っていると、アリアと刹那が寄って来た。

そこで、例のゲーム装置をババーンと出してやる。


「………ヘルメット?」

「・・・へるめっと。」

「へ、ヘルメットですね。これがどう言ったゲームになるのですか?」


刹那の質問に、この"ナーヴギア"の説明をしてやる。まぁ詳しい事は原作かwikiでどうぞって感じなんだが。

要は脳の空想世界にダイブしてネットなりゲームなりをする・・・とでも言えばいいのだろうか。

既存のPCが五感を使う物であるのに対して、これは脳だけで操作するPCだ。


「ええい!まずはやりなさい!!」
ガボッ!
「ちょっ!?もう、仕方ないわねぇ。キャリブレーション?ああ、これやらないと大変な事になるのね。」

「・・・めんどう。」

「へ、へ?こ、これどうやって動かすんですか?」


ノワールとアリアが自分の体を触りまくっている(変な意味ではなく)間、刹那は相変わらずの

機械音痴を発揮していた。・・・仕方ない、刹那には説明書を渡しておいて。

刹那が使っていた物を俺が代わりに使う。被り起動すると、目の前に何やら文字軍が現れ、消える。

次に出て来たのは"キャリブレーション"なる作業。説明書によると、仮想世界で正しく動く為の作業だとか。

・・・・・・・・・で?


『エラー 正しく操作をしてください』

「あ ん だ よ !体触るだけだろうが!!」

「なぁに、シュウ?ひょっとして体の成長……と言うか、無理矢理成長させてるからじゃないの?」

「えぇえー、こんな機械一つ誤魔化せないのか?」


すごーく嫌々ながら、仕方なく、試しにちっこいモードに戻る。

・・・・この姿だとアリアが頭を撫でて来るから嫌なんだけど。すっごい嫌なんだけど。

そして、再度キャリブレーションをしてみると―――


『キャリブレーション成功 次の設定に移行します。』

「なんでやねん!おかしいだろうが!!」

「まぁまぁ、いいじゃない。どうせゲームやるだけなんだから関係無いでしょう?」


それが、今からやるゲームは違うんだよ・・・と心の中で言いつつ、ゲームのインストールを終わらせる。

この"ナーヴギア"は当然、従来品よりも格段に性能が上がっている。

ダイオラマ球の中でやっている為、二年丸々やろうとも現実では十秒足らずと言う夢の様な状況だ。


「(まぁ、刹那には最初からやらせられなかった訳だが。飲まず食わずで二年耐えら
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