少年は剣の世界で城を上るようです 第一層
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一気に3割持って行った。僅かながら発生したノックバックの隙に、
ノワールが同じく眉間へ槍の"ジャブスラスト"を叩き込み、HPの5割とイノシシ自身を10m程吹き飛ばす。
「これでトドメぇ!!」
ザンッ!
『ブギィィィィィーーー!』
ラスト、吹き飛んで来たイノシシに"ホリゾンタル"をホームランの要領で叩き込む。
綺麗に真っ二つになったイノシシは、空中でガラスが割れるような音と共にポリゴンの欠片となって消えた。
そして、僅かな経験値がピロリン♪と追加された。
「ふぅん、割と自由になるゲームなのね。『ソードアートオンライン』って言うくらいなんだから、
技が増えないとやってられないけれど。」
「・・・単調。」
初めての戦闘、初勝利だと言うのに冷めた反応のお二方。まぁこの程度の相手では物足りないにも程があるが。
しかし、面白くなるのはここからだ。
リ――ィィ――ン ゴ――ォォォォ――ンン リ―――ィィ――ン ゴ――ォォォ―――ンン
「あら、何かしら?……運営からのメッセージ?邪魔ねぇ。」
「・・・ん、邪魔。早く次、いきたい。」
割と楽しみそうなノワールとアリアの反応に満足げに頷きつつ、その鐘の音が終わるのを待つ。
そして鐘の音が終わり、つい10分ほど前に来た広場へと強制転移される。
既に広場は美男美女(この後大惨事になる訳だが)が溢れ返り、不満が募っている所だった。
「熱いわねぇ、むさくるしいわねぇ。ホント勘弁して欲しいわ、こういうイベント。」
「(まぁ、外には出れるんだけどな。無駄に怪しまれるよりはマシだろう。)」
他のプレイヤーが「いい加減にしろー!」とか「GM出て来いー!」などと騒ぎ始めた時、アナウンス
メッセージが表示される前の謳い文句が空中へ浮かび上がる。しかしそれは周囲のプレイヤーの期待を裏切り、
滴る血のように落ちると、形を変えフード付き真紅のローブと手袋、それだけへと形を成した。
「さぁ、終焉の始まりだ。ってか?」
Side out
Side キリト
「ほんじゃ、おりゃ一回落ちるぜ。マジサンキューな、キリト!これからもよろしく頼むぜ。」
「こっちこそ宜しくな。また聞きたい事があったらいつでも呼んでくれ。」
「おう、頼りにしてんぜ!じゃな。」
そう言うと、今まで一緒にプレイしていた曲刀使いのクラインは右手の人差し指と中指を揃え、真下に振る。
ゲーム内のメニューウィンドウを開く仕草だ。そして指を一番下にある"ログアウト"ボタンがある場所に
持っていき、ボタンを押そうと指を前に出し、止まった。
「あれっ、何だこりゃ。ログイン
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