少年は剣の世界で城を上るようです 第一層
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れもしないし、
何より事故ってゲームオーバーしても耐えられるのは俺らと刀子・エヴァくらいだからな。)」
「キャラ作成?ホントにネットゲームなのねぇ。適当に黒瞳・黒髪でいいわよ。」
「・・・銀髪、むずかしい。」
「本当なら二時間くらいかけたい所だけど、無駄だからなぁ……はい、終わり。
んじゃ、行くぞ。3、2、1、スタート!」
キャラ作成を適当に済ませ、三人同時にリンク・スタート。
三人同時に降り立った場所は、広大な石畳の広場。周りを街路樹で囲まれ、中世風の街並みが広がる。
そして、遠くに街並みと全く似合わない黒光りする宮殿が見える。
「シュウ………それはやりすぎじゃないかしら?」
「ノワールこそ。三人して横並びとか考え一緒過ぎるだろう。」
「・・・かわいい。」
俺とノワールが互いの姿を揶揄していると、アリアが俺達の頭を平然と撫でて来る。
・・・そう、横並び。三人全く同じ身長に設定するとは。しかも全員ロングヘアー。
どう見ても身内です本当にありがとうございます。まぁ、ノワールは無駄な足掻きだが。
「ま、いいか。まずは『ソードスキル』の練習しに行くか。」
「態々練習しないと戦えないの?面倒ねぇ。」
ノワールは相変わらず文句を言っているが、乗り気になって来ているのが歩き方で分かる。
そしてアリアさん。いい加減撫でるのやめて貰っていいですかね。禿げる禿げる。ゲーム内だけど。
街から出て数分歩くと、街よりも広大な草原に出る。しばらく全員で練習していると、青いイノシシが現れる。
頭の上には"フレンジーボア"とLv1の表示がある。・・・不運な奴だ。
「可哀想に………。」
「ええ、可哀想ねぇ………。」
「・・・かわいそう。」
後ろ足でザッ!ザッ!と地を掻き、突進するような仕草をするイノシシ。
それに俺達は横一線に並び、剣と槍と短剣を持ってゆっくりと近づく。それを見たプログラミングでしかない
筈のイノシシは、体を一瞬竦ませ徐々に後ろへ下がって行く。
「残念ながらイノシシ君。RPGで最初に倒されるのはイノシシかスライム、もしくはそれに準ずる雑魚だ。
その点、ああ何と言う事か。君は他のどの個体よりも不幸で不運で不憫で不能だ。」
「と言うか、最初から手間を取るのは嫌なのだからとっとと切り刻まれなさいな。」
「・・・・じゃあ、私から。はっ!」
ズパンッ!
アリアが基本技"レイジスパイク"でイノシシとの距離を詰め、イノシシの眉間へ突きを叩き込む。
低威力の技だが、そこは思考能力が人とは比べものにならない最上位天使補正。
相手が雑魚とは言え、最弱の武器で
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