発覚
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。私が好きでやってることだ気にすんじゃねーよ」
「でも!」
「くどい」
なおも意見を言おうとするシャルロットに響は軽めのチョップをくらわせる。いきなりチョップをくらいシャルロットは目を白黒させた。
「いいか? これは私が勝手にやったことだ、お前が気にすることは何もない。もしこれ以上何か言うならぶん殴るぞ」
軽めの脅しをかけながら響が告げると、シャルロットも渋々ではあったものの頷いた。
「話はまとまったみたいね。それじゃあ今日はこれで解散。私はまだやることがあるから二人は帰っていいわ」
楯無が言うと、響とシャルロットは生徒会室から出て行った。
生徒会室から出て寮に戻るため校舎内を歩いていると、シャルロットが響に告げた。
「ねぇ鳴雨さん、僕……女の子だってこと打ち明けようと思うよ」
「そうか、まぁそれはお前の選択だしな。いいと思うぜ私は」
微笑しながら響が答えるのを確認したシャルロットはさらに続けた。
「えっとね……それで……鳴雨さんにお願いなんだけど。――僕の友達になってくれないかな? シャルル・デュノアとしてじゃなくて、シャルロット・デュノアの友達に」
顔を俯かせ、少し恥ずかしそうにもじもじとしながらシャルロットがつぶやくと響はその頭にポンと手を置き、
「ああ、いいぜ。よろしくなシャルロット、あと私の事は響でいい」
それを聞いたシャルロットは俯かせていた顔をあげ、満面の笑顔で響に答えた。
「うん! よろしくね響!」
「おう。そんじゃ飯でも行くか」
二人は並びながら寮まで歩いていった。
響との夕食を終えたシャルロットはシャワーを浴びながら、生徒会室で父に臆することなく挑んでいた響の姿を思い返していた。
「……かっこよかったなぁ響……」
自分では到底できないであろう行動を思い返したシャルロットは思わず口元を緩ませた。頬も少し赤く染まっている。
結局そのあともシャルロットの頭の中は響のことでいっぱいだった。
そして翌日、シャルロットが自身を女であることを明かし、クラス中が驚きの声に包まれたのは言うまでもない。
ちなみに一夏は箒と鈴音に問い詰められていた。
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