二章 剣と拳のファーストアタック
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端にある小さな集会場を借りてひっそりと活動している部活動だ。
部員も3人程しかおらず、この地区内では最弱と呼ぶのにふさわしい部活動である。
「B地区の日本拳法部っていったらたしか同好会から部活動になったんすよね?」
『あぁ、同好会の時は中庭とかで練習していたのをよく見かけたよ』
「そんな部活動と戦うの?流石に気が引けちゃうわ…」
彼らは人数が少ないからという理由でなかなか部活としての活動は認められなかったが、何度も何度も嘆願してようやく部活動として認証されたのだ。
普通の人なら多少なりとも躊躇するだろう。しかし
「世の中弱肉強食です!みなさんあまり乗り気じゃないようなので私が対戦を申し込んできてあげます!」
これは勇ましいというのか、デリカシーに欠けるというのか。
サラの中では殺る気満々といった感じだ。そしてこうなったサラは誰にも止められないということをこのメンバーはよく知っている。
「わかったサラ、じゃあ俺もついていく。…お前1人じゃ心配だからな…」
『なんですか京介さん、デレ期なんですか?やめてくださいキモいです』
「誰もお前を心配してねぇよ!!相手の心配してんだ!!」
サラ一人で行かせると「邪魔者は前もって排除します」とかいって日本拳法部のやつに多大な被害が出そうである。
「そうと決まれば明日の放課後にでも日本拳法部のとこ行くか」
『じゃあこの件は京ちゃんとサラさんにお任せするわ。それじゃ今日の稽古始めましょうか。しっかり練習してみんなでこの部活を守りましょう!』
「『おぉー!!』」
B地区剣道部は最後に一致団結の声をあげ普段以上に気合を入れた稽古に打ち込むのであった。
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