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SAOもう一人の聖騎士
笑う棺桶討伐戦その五

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ギーンッ!ギッ!

木霊する二つの金属音。殺し合いが、繰り広げられていた。

「ハッ!相変わらず半端じゃ無いな!boy!」

「うるせぇよ。」

俺はあくまでも無表情で戦っていた。正直、こいつと喋っていると吐き気がする、

「ふっ!」

飛来する剣先、滅殺剣八連撃スキル、「ドートレス・ハウリング」

縦横無尽に飛来する攻撃を受け切れないのだろう。だから、避け続ける。しかしーーー

「詰めが甘いぜ!boy!」

友切包丁が、ぎらりと凶暴に輝いた。

「いや、PoH、詰めが甘いのはお前の方さ。」

そこに割り込む黒い切っ先。

「ようキリト、遅かったじゃあ無いか。」

キリトは肩を竦めて、

「お前が負ける筈は無いからな。」

と笑いながら言う。

「さてPoH。今日こそお縄について貰うぜ、今日という今日は逃がさねぇ。」

キリトと俺が同時に放った攻撃が、友切包丁を叩き折った。

「いや、楽しませてもらったぜboy。」

そう捨て台詞を放ちながら、奴は俺たちの前からかき消えた。

それにより、笑う棺桶討伐戦は終了した。双方の死者、実に三十二人。
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