幕間 「別世界への旅立ち -前編-」
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る事をなさい」
「………言われなくてもそうするわ。例え、私がどうなろうともね。それじゃあね、ルヴィア。こんな事を言われても嬉しくないだろうけど、助かったわ。ありがとう」
そう言って、私は電話を切った。
全く、ルヴィアに叱られるなんてどうかしてるわね、私。
今は落ち込む前に行動するしかない。
とは言え、事態はかなり深刻だ。
協会の手が既に向けられている以上、士郎が無事に帰ってくる保証はないだろう。
一戦交えてしまう可能性は大いにある。
こちらがセイバーとライダーという、規格外の戦力を保持しているとは言え、そう簡単に投入出来るものではない。
桜の今後の安全を確保する上で、この二人には隠れておいて貰う必用がある。
問題は、今後の事だろう。
協会に追われている士郎を助けた時点で、私は逃亡幇助をした事になり、協会に狙われる。
この極東の地は隠れ住むには最良だが、一度バレてしまえば旨味が薄い地だ。
四方を海に囲まれ、逃げるに難く、情報も入らない
しかし、残念ながら私には国外に有力な援助者もいないのが現実だ。
これ以上、エーデルフェルトを巻き込む訳にはいかないし、アインツベルンはイリヤが絶縁している為、言うならば敵も同然な状態だし。
運良く逃げた所で、それ以降の生活が全く成り立たない。
過去、協会より封印指定を受けた魔術師の多くは、その才覚を持って逃亡を成し得ている。
私が持つ全ての能力で、この状況を打破出来るもの……。
「なんだ………、あるじゃない」
そうとなれば、出来るだけ迅速に全員を召集しなければならない。
申し訳ないが、ライダーにはバイトを抜け出してもらい、ついでにセイバーを拾ってきて貰おう。
桜はあっちの家だから、呼べば直ぐに来る筈だ。
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